2024年3月度セミナー#251「ChatGPT‐その実体と負の側面‐」
2024年 01月 14日科学技術者フォーラム2024年3月度セミナー(第251回)のご案内
https://stf.or.jp/top/images/file/m613.pdf
「ChatGPT‐その実体と負の側面‐」
R&D Consulting + Coaching 代表
(元日立製作所 生産技術研究所)
工学博士 井上 隆史 氏
【はじめに】
皆様、「ChatGPT」もしくはEdgeの「Copilot」、Googleの「Bard」という形で、意識していなくとも生成AIに触れ、検索エンジンとしてご利用になったことがあると思います。普段我々は検索語としては単語もしくはショートキーワードとして入力し、知識の一部として活用していくにすぎなかったものが、条件と目的を入力すれば、製品、生産物にいたる成果までに仕上げてくれるのです。例えば、「台湾旅行をしました、成田発で台北から、高雄まで世界遺産、観光地を巡る3泊4日の旅です。旅行紀行文を1600字以内にまとめなさい」と入力すれば、台湾に行ったことがない人でも、立派な旅行報告書が書けてしまうのです。すごい世界になりました。
すごい、すごいと言っているだけでは生成AIの本質、デメリットは隠れて見えてきません。その先を見通したところになにがあるのかを我々人類は考えていかなければならないのです。
今回のセミナーでは、STF会員でもある井上氏より、将来に対する警鐘を含めたお話を伺えるかと思います。多数の皆様のご参加をお待ち申し上げます。
1.日時:2024年3月23日(土)14:00~16:45
2.会場:品川区総合区民センター(きゅりあん)4F 第1特別講習室
JR大井町駅東口前 https://www.shinagawa-culture.or.jp/curian/access.html
☆ WEB(ZOOMオンライン)参加も可能です。
3.講演概要:
世界中で話題となっているchatGPTは今や生成AIの代名詞となって社会に浸透しつつある。その性能に関してメディアが一斉に「凄い」を連呼する。プラスの面ばかり大袈裟に強調され、それが人間と社会に対してどのような影響を及ぼすものか深い検討もなされないまま拡散している。私自身を含めて生成AIの正体を良く知らない一般人は、得体の知れない新たな電子技術の脅威にさらされているのではないか?その衝撃から身を守るためには、素人ながらもその正体を見極める必要がある。
ChatGPTを筆頭とする生成AIにおいては、巧妙な作文能力を最大の特技として質問応答、翻訳、文章要約、文章作成、スピーチ・レポート作成、ブレインストーミングの相手、プログラム作成、語学学習など様々な応用が提案されている。しかしそのアウトプットが正しいという保証はなく、虚偽の文脈が平然と提示されることもある。このため使い方によっては様々な弊害や社会的混乱が引き起こされる。既に深刻な被害も出ている。生成AIとはいったい何者かその実像を知り、目の前に迫る脅威にどう対処すべきか考える。さらに人類社会に出現した技術の人間に及ぼす影響の要点を振り返りながら、あまりにも急激に変化が進行する現代社会の本質を見極めたい。
《目次》
1)ChatGPTとは何か?-技術・本質・課題・限界-
2)ChatGPTを使ってみた
3)生成AIを懸念する意見・論考
4)ChatGPTをめぐる法的問題
5)ChatGPTに関わる様々な事件
6)フェイクメディア問題への対抗策
7)進化する電子機器とAIに振り回される現代
4.講師略歴:
東京都生まれ。千葉県育ち。1981年、東京工業大学大学院総合理工学研究科電子化学専攻博士課程修了。日立製作所生産技術研究所入社。日立が製造する様々な電子デバイスの生産技術研究・開発に従事。事業領域として半導体、大形計算機、Liイオン電池、液晶ディスプレイ、臨床検査装置や遺伝子解析装置を含むライフサイエンス機器5分野を経験。その後個人の技術コンサルタントとして今日に至る。この間2021年-2022年は東京大学大学院において客員共同研究員としてナノテク材料開発を指導。今までの経験や発想を元に、技術者のみならず様々なクライアントに対してコーチングも行っている。
【専門分野】 化学(光化学、高分子化学、電気化学)、電子回路実装、臨床検査機器。
【所属学協会等】日本化学会、高分子学会、液晶学会
【主な受賞歴】
1) IEEE CPMT Outstanding Paper Award (大形計算機実装)(1992年)
2) (社)表面技術協会 技術賞「非シアン無電解金めっき液の開発」(2000年)
3) 日本液晶学会論文賞 「高精度化・高信頼化を目指すラビング 技術」(2007年)
4) 日本発明協会発明奨励賞「高精細液晶ディスプレイ製造用ラビング布」(2013年)
5.参加費:事前にPeatix(WEBチケット)でお求め下さい。
・STF正会員(WEB参加): 500円
・STF正会員(会場参加): 無料(要申込)
・友好団体会員/メンバー(会場/WEB): 1,000円
異普奇会、経営支援NPOクラブ、 サポート技術士センター、
次世代農業フォーラム、シニアエキスパートフォーラム(SEF)、
テクノメイトコープ(TMC)、 BCC-NET、 表界研 など
・元講師・学生(会場/WEB): 1,000円
・一般(会場/WEB): 1,500円
【Peatixの利用法】 https://stf.or.jp/top/images/file/m517.pdf
上記URLを参照し、アカウント取得(登録)の手続きをした上でお申込み下さい。
なお、Peatixの利用ができない(or操作不明な)方は担当までご相談下さい。
6.参加申込の方法
・期限内に下記URLからお申し込みください。会場「無料」参加のSTF正会員も同様です。
https://peatix.com/event/3819963/
・事前申込ない方の当日の会場(飛び込み)参加はできません。
・申込は、クレジットカード払いの場合、3月20日(水)24時、コンビニ/ATM (ゆうちょ銀行・ペイジーなど)払い〔手数料ご負担願います〕の場合、19日(火)で締め切ります。
・申込確認ができた方へは、順次受付メールを送ります。またZOOM ミーティングのURL、パスコード、手元資料等の案内は前日22日(金)までに事務局からメール配信されます。
・領収書の必要な方は、https://stf.or.jp/top/images/music/m380.pdf をご覧下さい。
※ 講演中の画面撮影や録音などは、ご遠慮願います。
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NPO法人 科学技術者フォーラム(STF)
3月度セミナー担当: 佐熊 範和
E-mail: kumasan-pp@jcom.home.ne.jp
Mobile: 090-1995-5570
URL : https://stf.or.jp/
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