第143回STF交流会報告(2023年9月度)
2023年 10月 01日第143回 2033年9月度 科学技術者フォーラム交流会報告
1.日 時:9月16日(土) 13:30~16:55
2.場 所:品川区立総合区民会館(きゅりあん)4階研修室
3.参加者:会場14名(内、話題提供者2名)+WEB参加 6名 計20名
●テーマ1:「新重曹歯磨き剤」
【話題提供者】原田 祝行 氏 ((有)コスモフレッシュ 代表)
【概要】
重曹主材で防腐剤、研磨剤、発泡剤すべて不使用の歯磨き剤系を開発した。
構成成分の安全性はすべて塩化ナトリウム以上で、高い洗浄力と安全性を両立。
商品化して広く口腔衛生の向上に貢献するため、製造&販売を引き受ける業者・団体を募りたい。
(1)歯磨き剤開発の経緯及び製品化への協力依頼
専門分野は、化学分野の分析・開発であるが、自身の歯・歯茎・口腔の不具合の継続から自分で歯磨き剤を開発した。
最初に開発した「ミーハー美歯」は、重曹とキシリトールを基材とする歯磨き剤であり、洗浄力、歯肉炎・歯周病への効果が確認され、安心・安全な歯磨き剤として商品化・市販も順調であった。
しかし、製造トラブルのため販売中止とせざるを得なくなったため、三年前から改良した新仕様(重曹主材で防腐剤、研磨剤、発泡剤すべて不使用)の歯磨き剤を開発した。
現在は商品化して広く口腔衛生向上に役立たせるため製造&販売を引き受ける業者・団体を募りたい。
(2)筆者の感想
会場で配布された試供品を使ってみたところ、少し塩味がするが違和感はなかった。従来の歯磨き剤にも塩味のものがあったと記憶しているが、歯磨後の清涼感がないのは添加材のためかと思う。美白効果もあるとのことなので、しばらく使ってみたいと思った。
●テーマ2:「浮体式洋上可倒風力発電装置
【話題提供者】真鍋 安弘 氏 (大洋プラント株式会社、STF会員)
【概要】
洋上荒天時における浮体式洋上風車頂部は大きな揺れや塩分付着等が当然であるために、あまり高精度なAI、デジタル、ヨー制御等人的強制制御に頼りすぎず、浮体式は風車の原点から見直し、ごく自然に自然エネルギーの特徴を生かし、原理、原則、自然の法則に従い、吹き流しが風に流される如く、吹けば流れる(風で)。押せば倒れる(風圧で)。回れば開く(遠心力で)方式にし、バランスの取れたところで運転すれば抵抗がなく無理が行かず、安全性、安定性、耐久性、持続性がある風車装置の開発を志す。
(1)参加者の意見
ア 再生可能エネルギーの中で洋上風力発電は欧米に比較して開発が遅れているが、日本で開発・実用化を進めるためには何が必要なのかを見極めることが必要であろう。
イ 洋上風力発電には、日本で落ち目の造船業界に目を向けるのが良いだろう。
ウ 再生可能エネルギー全般のことだが、発電の安定性の確保が必要であろう。
エ スキャンダルとなった日本風力開発事件の影響により、日本の風力開発プロジェクトの進行がさらに遅れてしまうことは残念である。
●交流広場
久しぶり(5年ぶり)に会場参加された正会員の市吉 修 氏からの近況報告があり、札幌在住のお孫さんの成長過程から「人の発達」についていろいろと勉強できたとのことであった。同時に、久しぶりに来てみたが顔ぶれがほとんど変わっていないに驚いたとのことであった。
【報告】佐藤敏夫