第139回STF交流会報告(2023年3月度)
2023年 03月 26日第139回2023年3月科学技術者フォーラム交流会報告
1.日 時:3月18日(土) 13:30~16:55
2.場 所:品川区立総合区民会館(きゅりあん)5F第1講習室
3.参加者:会場11名+WEB 4名 計15名
■ビジネス支援・会員活動
テーマ:「中小企業の経営課題」
演者:サクラ電線工業株式会社 副社長 中津川 健二氏(STF会員)
概要:
1)サクラ電線工業株式会社は、産業機器・システム用のワイヤーハーネスをオーダーメイドで生産することを業務としており、DX(デジタルトランスフォーメーション)に積極的に取組み、成果を挙げている。
2)DX(Digital Transformation)は意味の曖昧なバズワードと言われており多くの解釈があるが、経済産業省では「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズをもとに、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」であるとしている。
3)中小企業の経営課題の一つとしてDXがあり、経営、ビジネスの視点で解決すべき課題を明確にしてデジタル技術を活用していくことが重要である。
4)社内のすべての情報をデジタル化したデジタルデータは人、物、金に次ぐ第四の経営資源と考え、それによって経営のプラットフォームを強靭化すべきである。
5)デジタルデータによって、大量のデータ(受注、売上、生産、原価、図面等の経営関連データ等)が長期間、安定的に保管され、かつデータによる情報が瞬時に検索可能となる。またそのデータは容易に処理、移動され、多くの人によって共有される。
6)デジタル技術を有効に使用して、経営改革、業務改善、新ビジネスの創出を実施するべきである。そのためには課題が明確であり、それがデジタル技術で解決可能であり、解決に対する強い思いを持つことが必要である。
【報告:庄子房次、木村芳一】