第136回STF交流会報告(2022年9月度)
2022年 11月 19日第136回 2022年9月科学技術者フォーラム交流会報告
日 時:9月17日(土)13:30~16:45 会場
会 場:港区生涯学習センター(ばるーん)205学習室+Webオンライン
出席者:23名
ビジネス支援・会員活動
テーマ1:「学び続けることにチャレンジを!」
演者:後藤 幸子 氏(STF会員)
概要:
・立命館アジア太平洋大学(APU)学長の出口治明氏の講演ビデオ紹介を中心にして、演者が最近購読した書籍の紹介が行なわれた。出口治明氏のビデオでの説明の主なポイントは次の通り。
・知識×考える力が教養である。
・落差への気付きが学びの言動力
・日本は社会人入学が他の先進諸国と比べて少ない。
⇒この原因の一つが日本の長時労働(年2千時間)ではないか。
・留学の勧めや留学生との交流がグローバル人材育成に役立つ。
Q&A
・留学の勧めを説くが、一流大学に留学しないと意味がないように思う。
・労働時間の長短の問題ではなく、目的意識の有無こそが重要である。
テーマ2:「和田秀樹著『80歳の壁』の紹介」
演者:太田 哲夫 氏(STF会員)
概要:
・和田秀樹著『80歳の壁』(幻冬舎新書)の内容を中心に行なわれた。
・平均寿命と平均健康寿命の差が小さいことが望ましい。
・健康診断の正常値にするための対策が却って体調を崩し、寿命を縮めてしまう。
・80歳は「幸齢者」という考え方が望ましい。
・「幸齢者」の病は何もせず、放っておくことも考えるべき。
・例えば、コレステロールを下げると心身の健康が不安定になる、糖尿病患者はアルツハイマー病を発症しにくいという統計的な実績がある。
・糖尿病患者が血糖値を下げる処置をとると脳の糖が減少し、脳の働きが阻害されるという事実がある。
Q&A
・高齢者の自動車免許自主返納の実質的強要はおかしい。高齢者も自信があれば免許返納は不要と考える。
・日本の平均寿命が長い要因の一つとして、日本は心肺停止で死亡と判定するが、米国では脳死状態(人間の尊厳がない状態)で死亡と判定することも影響している。
【報告:角野 章之】