2020年12月度STFセミナー(#217)「核融合研究の最前線」
2020年 11月 24日 「核融合研究の最前線」
東京大学名誉教授 大学共同利用機関法人自然科学機構監事
工学博士 小川 雄一 氏
気候変動は地球規模の喫緊の課題となり、温室効果ガスを排出しない再生可能エネルギーなどを主力電源とする脱炭素社会の実現が待ち望まれています。自然環境を活かした再生可能エネルギーは、社会を持続的に維持・発展させていくために重要な電源ですが、発電量やコストなどの課題が指摘されています。
12月度のSTFセミナーは未来のエネルギー源として注目されている「核融合」のお話です。 ご興味・ご関心のある方は是非ともご参加ください。
本セミナーは、ZOOMによるオンライン講演で、会場ではスクリーン投影と音声を流します。
1.日時: 2020年12月13日(日) 14:00~16:40
2.会場: 品川区立総合区民会館「きゅりあん」 4階第1特別講習室
(JR大井町駅中央改札を出て左直進、ヤマダ電機住まいる館内を通り抜けた裏側EV上がる)
地図:http://www.shinagawa-culture.or.jp/curian/
3.講演概要
太陽や宇宙の星々は核融合反応により数十億年以上も光り輝き続けています。この地上で核融合炉を実現させるためには、数億度の高温プラズマ(ちなみに、太陽の中心は約1600万度)を生成・制御する必要があります。世界の核融合研究者は、このまさに核融合炉心プラズマを実現させるべく、国際熱核融合実験炉ITER計画を世界7極(欧州、日本、米国、ロシア、中国、韓国、インド)の国際共同プロジェクトとして推進しています。ITERは南フランスに建設中であり、現在は70%程度まで完成しており、2025年ごろに運転開始する予定です。また日本でもITERでの研究を先導すべく超伝導トカマク装置JT-60SAが今年3月に完成し、いよいよ実験が開始されようとしています。本講演では核融合エネルギー開発の最前線について紹介します。
ところでITERの建設・運転を踏まえ、今世紀中頃には本格的な発電を目指した核融合原型炉を実現すべく研究開発を進めていますが、大型超伝導コイルや中性子負荷に耐える材料開発など、まだまだ多くの工学的課題もあり、その現状と見通しについても紹介します。一方、将来のエネルギー問題は地球環境との調和を踏まえて議論されなければなりません。そこで核融合エネルギーの特徴を改めて概観することにより、皆さんと一緒に核融合エネルギー開発の意義を議論してみたいと思います。
4.演者略歴
1953年埼玉県生まれ
1976年東京大学工学部原子力工学科卒業
1981年東京大学工学系研究科原子力工学専攻博士課程修了(工学博士取得)
1981年名古屋大学プラズマ研究所助手
1991年東京大学工学部助教授、1999年工学部教授、同年高温プラズマ研究センター教授、2008年新領域創成科学研究科教授
2019年東京大学定年退職 同年東京大学名誉教授
【専門分野】 核融合学
【主な学会・協会・各種委員等の活動】
プラズマ・核融合学会(2011~2013年:学会長)、 日本物理学会、 日本原子力学会、 文科省科学技術・学術審議会研究計画・評価分科会核融合科学技術委員会(2015年~現在:主査)、 IFRC(International Fusion Research Council) 日本代表(2010~2019年)
【主な著書】
・「Superサイエンス 人類の未来を変える核融合エネルギー」、2016年7月、C&R研究所、 (分担執筆)
・「原子力年鑑2017~2021」、日刊工業新聞社、(分担執筆)
5.会場参加費 (会場でお支払いください)。 WEB参加は無料です。
・科学技術者フォーラム(STF)会員、学生 1,000円
・友好団体会員/メンバー:
異普奇会、エルダーシステム、経営支援NPOクラブ、次世代農業フォーラム、
食品技術士センター、千葉県加工技術研究会、BCC-NET、表界研 など 1,500円
・STFセミナー講師経験者 1,500円
・一 般 2,000円
※ 講演中の写真撮影や録画・録音などは、ご遠慮願います。
6.参加申込:下記申込書に必要事項を記入、12月セミナー担当の水越宛メールで申込み下さい。
E-mail:syndeo.llc@mbr.nifty.com , Mobile: 090-3537-5291
【ご注意】
① 本セミナーはZOOMによるオンライン講演で、会場ではスクリーン投影と音声を流します。
② 講師への質問は、有料の会場参加者を優先としますので、予めご承知おき願います
③ 会場参加の場合、収容定員が約半数に削減されていますので、早めの申し込みをお願いします。
また、施設から参加者名簿作成を要請されているため、 申込時の必須事項は全てお書き下さい。
④ さらに、WEB申込者も、当日の予期せぬトラブルに対処するため、必須事項を全てご記入下さい。WEB参加申込の皆様には、受講に必要な「URL」や「ミーティング名」、「パスコード」、「資料」等をお送りいたします。
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12/13(日)STFセミナー(第217回)参加申込み
● 参加区分【必須】: 会場参加 WEB参加 (いずれか残す)
● お名前 【必須】: (ふりかな: )
● 所属(会社、事務所、団体):
● メールアドレス【必須】:
● TEL【必須】:
● 会場参加者区分:(いずれかの行を残し、該当事項を記入)
・科学技術者フォーラム(STF)会員、学生 1,000円
・友好団体会員/メンバー:(団体名称: ) 1,500円
・STFセミナー講師経験者 1,500円
・一 般(紹介者: ) 2,000円
● 領収書(会場参加)の必要有無: 有 無 (いずれか残す)
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