2020年1月度STFセミナー(#211)「二次電池に関する内外の技術動向と将来展望」」(満席)
2019年 11月 25日2020年1月度STFセミナー(第211回)のご案内
「二次電池に関する内外の技術動向と将来展望」
東洋システム株式会社
代表取締役 庄司 秀樹 氏
2019年のノーベル化学賞は、リチウムイオン電池の開発をリードした吉野 彰氏らに授与されたことは誠に喜ばしい限りです。
今回のセミナーは、パーソナル携帯機器からハイブリッドカーや電気自動車さらには介護用ロボットなどで広範囲に使用されている「二次電池」の研究開発に不可欠な試作装置や安全性評価試験装置など各分野で使用される治具や各種機械を顧客ニーズに応じて提供している東洋システム㈱代表取締役の庄司先生から、二次電池の基礎から応用、そして国内外の技術動向や将来の展望についてわかりやすくお話いただきます。東洋システム㈱は平成元年設立ですが、庄司社長は当時から吉野先生のご助言を受け、電池の安全性に関する開発を進めるなどのご親交があり、ノーベル賞受賞に関与したお一人です。ご興味・ご関心のある方は是非ご参加下さい。
1.日時: 2020年1月18日(土) 14:00~16:50
講演終了後近くの会場で懇親会を開催します(19時頃まで)。
2.会場: 品川区立総合区民会館「きゅりあん」5F第3講習室(定員51名)
(JR大井町駅中央改札を出て左直進、ヤマダ電機住まいる館内を通り抜けた裏側)
地図:http://www.shinagawa-culture.or.jp/curian/
3.講演概要
失われた20年で日本経済を支えてきた半導体、液晶等の日本電機産業の主要企業が後進国の猛追で壊滅し後進国が日本経済を追い越し先進国に成りました。しかしITや自動車の電動化のキーデバイスで有るリチウムイオン電池は日本が未だ強い分野です。特にリチウムイオン電池向け化学材料の分野では他の追従を許しておりません。しかし震災列島の我が国において電池関連企業の85%が関西地区に集積されている事に対して東日本大震災で被害を受けた私は強い危機感を抱いておりリチウムイオン電池産業基盤の強靭化への提言をさせて頂きます。
また、地球環境の温暖化で今迄にない台風被害等で多くの被災者の皆様が悲しみ苦しんでいる現状を少しでも変える事の出来る電動化車両普及の現場で何が起きているか、電動化車両の心臓部であるリチウムイオン電池を取巻く世界情勢を自社社員が現場で収集した情報を分析し世界が電動車両のキーデバイスで有るリチウムイオン電池をどの様に考えているか等を紹介しながら10年後の日本のものづくり産業の有るべき姿を皆様と考えたいと思います。 さらに、リチウムイオン電池の発火事故が頻繁に起きており新聞紙面を賑せておりますが、人体に重大な影響を及ぼす可能性が高い事実を抱えている事を実際の安全性試験データの動画を見ながら発火発煙時に発生するガスの化学的分析結果を開示しながら問題点を共有して頂きます。
4.演者略歴
1961年 福島県いわき市生まれ
1980年 福島県立勿来工業高校 電子科 卒業
1980年 (株)日立サービスエンジニアリング 入社
1984年 美和電気工業(株)入社
1989年 東洋システム(株)設立 代表取締役 (現在に至る)
【専門分野】 電子工学
【主な所属学会・各種委員等】 日本ベンチャー学会(理事)
【主な受賞】
・藍綬褒章受章(2013年), 紺綬褒章受章(2014年、2015年、2016年、2017年、2018年)
・Entrepreneur of The Year Japan全国大会グランプリ受賞(2009年)
・文部科学大臣賞(科学技術功労賞)(2004年)
・ものづくり日本大賞 優秀賞受賞(2014年)
・経済産業省より「地域未来牽引企業」に選定(2017年)
・第34回優秀経営者顕彰 震災復興支援賞受賞(2017年) ほか多数