科学技術者フォーラムH30年12月度セミナー案内
2018年 11月 13日科学技術者フォーラム平成30年12月度セミナー(第198回)のご案内
「デジタル変革とスローなユビキタスライフ〜今を生きる〜」
M-SAKUネットワークス 代表
元NTTアドバンステクノロジ? 技師長
遠藤 隆也 氏
デジタル変革(トランスフォーメーション)によって「いつでも、どこでも、何でも、誰でも」ネットワークにつながる「ユビキタス社会」は、急速に現実化が進んでいます。「ソーシャル(S)」「モバイル(M)」「ビッグデータ・アナリティクス(A)」「クラウド(C)」などの要素が、新しいビジネスモデルを創出しています。様々な「モノ」がセンサーと無線通信を介してつながる「IoT」は、スマートシティ、スマート農業、ヘルスケアなどの基盤となっています。
今回のセミナーは、NTT及び関連会社において、デジタルトランスフォーメーション、ユビキタス社会に向けて、コンピュータと人間との繋がりなどに関る研究開発の先陣を切ってこられ、長野の田舎にIターンした現在も国家プロジェクトなどで精力的にご活躍中の遠藤先生から、デジタルトランスフォーメーション、ユビキタスに関連する科学技術の発展の経緯と現在の動向、並びにIターン後のスローなユビキタスライフについて、わかりやすくお話していただきます。ご興味のある方は、是非ご参加ください。
1.日時:平成30年12月22日(土) 14:00〜16:50
講演終了後近くの会場で参加者の懇親を目的に懇親会を開催します。(19時頃まで)
2.会場:品川区立総合区民会館「きゅりあん」5F 第4講習室
(JR大井町駅中央改札出て左直進、ヤマダ電機店内を通り抜けた裏側)
地図:http://www.shinagawa-culture.or.jp/curian/
3.講演概要
? デジタルトランスフォーメーション、ユビキタス関連の技術の発展の経緯と現在の動向と諸課題:
・小さなパルスを遠くに伝送する研究が、日本初のディジタルネットワークとして社会にでていった。
・ポスト電話のファクシミリのネットワークサービス研究は、データセンターとサービスプロトコルの
融合体として提供、現在のインターネット、クラウドの原型を先行体現することとなった。
・これらの研究開発を通じて、大事なことは技術と人間の関係であることに気づき、ヒューマンインタ
フェース研究所を立ち上げ、社会科学などと融合したユビキタス社会の研究へと発展していった。
・人間(ユーザエクスペリエンス)、約束事(プロトコル)、共創の方法論(オブジェクト指向、API)、
デバイスの進化、オープンイノベーションなどが、社会のパラダイムを急速に変化させている。
・急速に変化しているユビキタス社会が生み出している光と影、どのように共生していくか?
? 新たな地平・場を求めてIターン、そこで気づいたこと、自分を深めるメソドロジー:
・ 自然:北八ヶ岳のコケの森に棲息している小さなコケへの小さな気づきが、それまでの世界観・人生観を根本的に変えていった。コケの森の進化・エコロジーが、ユビキタス社会の今後の参考になる。
・ 農業:地元農家の方々との出会い・体験が、農水省の「農匠ナビ」研究プロジェクト(日本食農連携機構・研究部・主任研究員)、太陽光型植物工場の知識ベース化と収量予測のビッグデータ解析、地域における食と農のIoTプラットフォーム構築、農業ロボットAI研究などへと深化した。
・ 気象:大気の現象や農業データなどへの興味が、気象庁WXBC活動参画や気象衛星の画像情報とアメダスの数値データを用いて霧の発生をAIで予測する「霧プロジェクト」につながった。
・ 健康:農民と共にというスローガンの、長野県の長寿の源泉のひとつである「八千穂村全村健康管理活動」に続き、農作業と健康などの研究にも参画、EU-Japanプロジェクトへも発展しつつある。
・ 新しい自分:ユビキタス技術を活用して自分を深めるメソドロジー、M-SAKUネットワークスを開発。
4. 演者略歴
・1944年 徳島県生まれ
・1968年 日本電信電話公社 武蔵野通信研究所 入所
・1987年 NTTヒューマンインタフェース研究所 研究企画部長(創設参画)
・1990年 NTTヒューマンインタフェース研究所 ヒューマンインタフェース方式研究部長
・1991年 NTTヒューマンインタフェース研究所 マルチメディア処理研究部(創設・初代)部長
・1992年 NTTアドバンステクノロジ(株)営業部長、経営企画担当部長、情報技術部長
・1993年 NTTアドバンステクノロジ(株)HITセンタ(創設・初代)所長
・1999年 NTTアドバンステクノロジ(株)技師長
・2004年 M-SAKUネットワークス 代表
【所属学協会・委員等】
・電子情報通信学会 ヒューマンコミュニケーショングループ(創設参画・初代)運営委員長、
・日本認知科学会 常任運営委員、リプリゼンテーション&インタフェース研究分科会主査、
・ヒューマンインタフェース学会 評議委員、科学技術会議 専門委員、
・科学技術庁「ソフト系科学技術」研究会委員、科学技術フォーラム企画委員、
・郵政省「情報アクセシビリティ指針」(立上げと委員・事務局)
・文部科学省「横断的科学によるユビキタス情報社会の研究:やおよろずプロジェクト」運営委員、
・日本学術振興会・未来開拓学術研究推進事業「電子社会システム」研究推進委員、
・農林水産省「農匠ナビ:匠の技継承・人材育成手法の開発」(日本食農連携機構・主任研究員)、
・農林水産省「IoT、AIやロボット技術を活用した生育管理プラットフォームの構築」アドバイザー
【主な著書・共著】
・電子社会のパラダイム〜ディジタル化の論理と倫理、新世社 (2002/10/1)
・ユーザが感じる品質基準QoE、東京電機大学出版局 (2009/02)
・健康な地域づくりに向けて〜八千穂村全村健康管理の50年間〜、佐久総合病院(2011/03)
・農業新時代の技術・技能伝承―ICTによる営農可視化と人材育成、農林統計出版 (2015/1/15)
5.参加費 会場でお支払いください。
・科学技術者フォーラム(STF)正会員、学生 1,000円
・BCC-NET会員、NPO-BIN会員、ティー・エムレポート会員、経営支援NPOクラブ会員、
異普奇会会員、生体環境保全交流会会員、千葉県加工技術研究会会員、表界研会員、
BEST-JAPAN研究会会員、NPOエルダーシステム会員、その他の友好団体会員 1,500円
・一般 2,000 円
※ 講演中の写真撮影などは、ご遠慮願います。
6.参加申込: 下記の申込書に記入して、セミナー担当の水越 正孝 宛メールでお申込みください。
E-mail:syndeo.llc@mbr.nifty.com
************* セミナー参加申し込み ***************
<科学技術者フォーラム(STF)平成30年12月度セミナー(第198回)参加申込書>
●お名前: (ふりかな: )
●所属(会社,事務所、団体):
●メールアドレス:
●TEL: FAX:
●参加区分:
・科学技術者フォーラム(STF)正会員、学生 1,000円
・BCC-NET会員、NPO-BIN会員、ティー・エムレポート会員、経営支援NPOクラブ会員、
異普奇会会員、生体環境保全交流会会員、千葉県加工技術研究会会員、表界研会員、
BEST-JAPAN研究会、NPOエルダーシステム会員、その他の友好団体( )1,500円
・一般(紹介者: ) 2,000円
●懇親会:参加 不参加 (いずれか残す)
●領収書(講演会)の必要有無: 有 無 (いずれか残す)