科学技術者フォーラムH29年9月度セミナー案内「再生可能エネルギーとしてのバイオマスの役割と今後の展開」
2017年 08月 21日科学技術者フォーラムH29年9月度セミナー(第183回)のご案内
「再生可能エネルギーとしてのバイオマスの役割と今後の展開」
(国研)産業技術総合研究所 福島再生可能エネルギー研究所・所長代理 坂西 欣也 氏
2011年3月の東日本大震災と津波による原発事故で本当におおきな被害を受けたのが福島県です。福島再生可能エネルギー研究所(FREA/フレア)は、政府の東日本大震災からの復興の基本方針を受けて、2014年4月に産総研の新たな研究開発拠点として福島県郡山市に開所しました。
「世界に開かれた再生可能エネルギーの研究開発の推進」と「新しい産業の集積を通した復興への貢献」を大きな使命とし、国内外から集う様々な人々と共に、再生可能エネルギーに関する新技術を生み出し発信する拠点を目指して種々の取り組みがすすめられています。
2040年には再生可能エネルギー100%を福島県は目指しているとのことですが、本講演では、この中で「再生可能エネルギーとしてのバイオマスの役割と今後の展開」について、具体的事例も含めてご紹介頂きます。
1.日時:平成29年 9月18日(月) 14:00 〜 16:50
講演終了後近くの会場で参加者の懇親を目的に懇親会開催する予定です。(19時頃まで)
2.会場:品川区立総合区民会館「きゅりあん」4F 第1特別講習室
(JR大井町駅中央改札出て左直進、ヤマダ電気裏側)
地図:http://www.shinagawa-culture.or.jp/curian/
3.講演概要
東日本大震災後の固定価格買取り制度(FIT)導入による再生可能エネルギー導入量の拡大は、技術開発だけではなく、再エネの種類や標準化などの基盤整備、社会受容性等も含む総合的な視点の必要性、及び省エネ徹底のためのライフスタイル変更の重要性を示している。
再生可能エネルギーの中でバイオマス資源は量的な制約はあるものの、地産地消が可能な国産資源であり、日夜や天候によって左右される太陽光や風力等の再生可能エネルギー等を補完し、かつ熱・電気だけでなく、ガスや液体・固体燃料の代替が可能な貴重なエネルギー資源である。
今後さらに、種々の廃棄物系を含むバイオマス資源を効率良くエネルギーに変換するため、その性状に応じた転換プロセスを最適化する必要がある。特に水分の多い生ごみや汚泥、家畜糞尿等はメタン、水素等のバイオガスあるいは高付加価値な炭化水素へ転換しながら、同時に廃水処理と残渣の有効利用(堆肥化や液肥利用を含む)によるゼロエミッション型バイオマス利活用システムを構築することが重要である。
4.<略歴>
1985年3月 九州大学総合理工学研究科分子工学専攻修士課程修了(最終学歴)
1985月4月 九州大学・助手
1989年9月 工学博士取得(九州大学)
1999年10月 資源環境技術総合研究所・主任研究官(つくばセンター)
2001年4月 (独)産業技術総合研究所・エネルギー利用研究部門・主任研究員(つくばセンター)
2005年6月 産業技術総合研究所・循環バイオマス研究ラボ、研究ラボ長(中国センター)
2005年10月 産業技術総合研究所・バイオマス研究センター、研究センター長(中国センター)
2012年4月 産業技術総合研究所・イノベーション推進本部・上席イノベーションコーディネータ
2013年4月 産業技術総合研究所・イノベーション推進本部・国際部・審議役(つくばセンター)
2013年4月 日本大学工学部・客員教授(兼務)
2015年4月 (国研)産業技術総合研究所 福島再生可能エネルギー研究所・所長代理
現在に至る。
<専門分野>
バイオマス転換化学、石油精製化学、石炭転換化学、炭素材料化学、触媒化学など。
<受賞歴>
1993年5月 石油学会奨励賞
1998年2月 日本エネルギー学会・進歩賞
2007年6月 エネルギー・資源学会・論文賞
2016年2月 日本エネルギー学会・学会賞
<主な著書>
・「トコトンやさしいバイオエタノールの本」、日刊工業新聞社 (2008)
・「きちんとわかる木質バイオマス」、産総研ブックス(2009)、
・「今こそ考えよう!エネルギーの危機4巻、森と海のエネルギー」、文渓堂(2012)、ほか
5.参加費 会場でお支払いください。
・科学技術者フォーラム(STF)正会員,女性、学生 1,000円
・BCC-NET会員、ティー・エムレポート会員、経営支援NPOクラブ会員、NPO-BIN会員、
異普奇会会員、生体環境保全交流会会員、千葉県加工技術研究会会員、表界研会員、
BEST-JAPAN研究会、NPOエルダーシステム、その他友好団体会員 1,500円
・一般 2,000 円
*講演中の写真撮影などは、ご遠慮願います。
6.参加申込:下記の申込書に記入して、セミナー担当の 佐熊 範和 宛メールまたはTELでお申込みください。
TEL:090-1995-5570 E-mail:kumasan-pp@jcom.home.ne.jp
*************セミナー参加申し込み ***************
<科学技術者フォーラム(STF)平成29年 9月度セミナー(第183)参加申込書>
●お名前: (ふりかな: )
●所属(会社,事務所、団体):
●メールアドレス:
●TEL: FAX:
●参加区分:
・科学技術者フォーラム(STF)正会員、学生 1,000円
・BCC―NET会員、NPO−BIN会員、ティー・エムレポート会員、経営支援NPOクラブ会員、異普奇会会員、生体環境保全交流会会員、千葉県加工技術研究会会員、表界研会員、
BEST-JAPAN研究会、NPOエルダーシステム、その他の友好団体 1,500円
・一般(紹介者: ) 2,000円
●懇親会:参加 不参加 (いずれか残す)
●領収書(講演会)の必要有無: 有 無 (いずれか残す)