科学技術者フォーラムH29年2月度セミナー報告「中国ビジネスのすすめ」
2017年 04月 26日H29年2月度(第175回) セミナー報告
1.日時 :2017年2月18日(土) 14:00〜16:50
2.場所 :品川区立総合区民会館「きゅりあん」 5F 第4講習室
3.参加者:22名
4.題目 :「中国ビジネスのすすめ」
5.講演者:中国ビジネスコンサルタント 黒河 靖彦
<講演要旨>
1.中国の基礎データー・政治事情・経済事情・日本企業の進出
共産党の歴代の国家主席の政治闘争や力関係、失脚した幹部などの話し。核心と呼ばれる習近平の強権。人民元下落により、最近日本への送金が難しくなった。中国では、100%の外資は認められていない。高い技術は日本で、お金は中国というのがこの頃多い。
2.中国ビジネスの問題点・心構え
覚えておくこと、「中国語」、五つの「あ」、「不争の徳」。中国語は1つではないが、北京語でだいたい通じる。中国には59の民族がいて、129の言語がある。中国ビジネスで必要な5つの「あ」は、「あせらず、あわてず、あきらめず、あてにせず、あなどらず」。
3.中国経済の方向性と日本の進む道・日中関係の行方
中国経済は、模倣⇒作る⇒創ると発展してきた。最近では、海外のM&Aが多くなっている。2025年までに、重点的に発展させる領域が政府から明らかにされた。経済発展と環境を両立させることも、2016年に決定された。
4.質疑応答
?金型メーカーの従業員の転籍など人の移動が多いと聞いているが?
⇒なかなかなくならない。お金だけではなく、コミュニケーションを深くして、人間関係を築くことが大切。
?大学生の金型メーカーへの就職はあるのか?
⇒卒業生のプライドが高く、なかなか難しい。
?技術伝承の可能性は?
⇒不可能。親族では可能。
?代理店を作って販売する方法はリスクが少ないのではないですか?
⇒Yes、1社だけでなく、いくつも作る方が良い。最初から総代理店はダメ。
競争力のある商品で、最初にお金をもらっておくことが大切。
人を出す場合には、臨機応変に対応できる人。
成功例を見ると、キーマンがいる。いい人を見つけることは、分かっている人を探すことである。
共産党の民意のとらえ方がある。どんな会社にも、共産党員がいる。
(文責 水越 正孝)
以上