科学技術者フォーラムH29年4月度セミナー案内「塗料・塗装を科学する」-色の話と白化現象の謎-
2017年 04月 04日科学技術者フォーラムH29年 4月度セミナー(第178回)のご案内
「塗料・塗装を科学する」
- 色の話と白化現象の謎 -
元 職業能力開発総合大学校 専門基礎学科 准教授 坪田 実
塗料は化学工業での最終製品に分類されますが、実際には塗装というプロセスを経て最終製品になります。塗料・塗装は堅実に進歩していますが、分野外の人達から見るとわかりにくいと良く言われます。本講演の講師は、長年にわたり、色材協会の塗料入門講座で“塗料とはどんな材料か、どのように塗るのか、どのようにしたら欠陥をなくせるのか”など、基本的に塗料と塗装を科学してきた方です。多くの研究事象から、今回は白化現象に焦点を当てて、講演をしてもらいます。本講演を通して、塗料と塗装に関する疑問点や面白い話題が討論できればと思います。
コーティング材料分野にご関心のある方は、ぜひ、ご参加ください。
1.日時:平成29年 4月15日(土) 14:00 〜 16:50
講演終了後近くの会場で参加者の懇親を目的に懇親会開催する予定です。(19時頃まで)
2.会場:品川区立総合区民会館「きゅりあん」5F 第4講習室
(JR大井町駅中央改札出て左直進、ヤマダ電気裏側)
地図:http://www.shinagawa-culture.or.jp/curian/
3.講演概要
塗装の目的は、被塗物に美観を与え、保護することである。美観には色彩が深く関わっており、私達の思い出にも色彩はつきものである。例えば、「紅葉の秋に感激し、雪の白さに震え、桜に春を満喫し、・・」のように。ところで、白色は塗料のベースカラーであるが、白く見えることやより白く見せるためには、どんな技術が貢献しているのかをまず、考えて見たい。このことがわかると、欠陥現象として現れる白化の原因を紐解きやすくなる。
本講では、身の回りの白化現象を紹介し、テーブル面に生じた下図の白いシミを科学する。原因と対策を考察し、白いシミの生長は、Langmuirの吸着等温線に従うことや、白いシミの消失は塗膜の粘弾性に関係することを紹介する。
〔講演目次〕
1. 色に関するいろいろな話
2. 白さとは
3. 塗装作業で起きる白化現象
4. テーブル面に生じた白いシミ−生長と消失−
4.経 歴
1974年3月 山形大学大学院工学研究科高分子化学専攻修了
1974年4月 岐阜プラスチック工業株式会社 入社
1975年3月 岐阜プラスチック工業株式会社 退社
1975年4月 職業訓練大学校 塗装科 助手
1988年4月 職業訓練大学校 塗装科 助教授
その後、学校名変更、所属科変更を経て、
2010年 3月 職業能力開発総合大学校 専門基礎学科 准教授
2015年 3月 同上 退職
《活動等》
(1) 色材協会理事, 1989−2014
(2) 日本顔料技術協会理事, 1990−2013
(3) (財)日本塗料検査協会理事, 2005−2011
(4) 技能五輪国内大会「車体塗装」競技主査, 2005−2007
(受賞)1982年度色材協会論文賞、2006年度日本塗装技術協会論文賞を受賞.
5.参加費 会場でお支払いください。
・科学技術者フォーラム(STF)正会員,女性、学生 1,000円
・BCC-NET会員、ティー・エムレポート会員、経営支援NPOクラブ会員、NPO-BIN会員、
異普奇会会員、生体環境保全交流会会員、千葉県加工技術研究会会員、表界研会員、
BEST-JAPAN研究会、NPOエルダーシステム、その他友好団体会員 1,500円
・一般 2,000 円
*講演中の写真撮影などは、ご遠慮願います。
6.参加申込:下記の申込書に記入して、セミナー担当の 佐熊 範和 宛メールまたはTELでお申込みください。
TEL:090-1995-5570 E-mail:kumasan-pp@jcom.home.ne.jp
*************セミナー参加申し込み ***************
<科学技術者フォーラム(STF)平成29年 4月度セミナー(第178回)参加申込書>
●お名前: (ふりかな: )
●所属(会社,事務所、団体):
●メールアドレス:
●TEL: FAX:
●参加区分:
・科学技術者フォーラム(STF)正会員、学生 1,000円
・BCC―NET会員、NPO−BIN会員、ティー・エムレポート会員、経営支援NPOクラブ会員、異普奇会会員、生体環境保全交流会会員、千葉県加工技術研究会会員、表界研会員、
BEST-JAPAN研究会、NPOエルダーシステム、その他の友好団体 1,500円
・一般(紹介者: ) 2,000円
●懇親会:参加 不参加 (いずれか残す)
●領収書(講演会)の必要有無: 有 無 (いずれか残す)