科学技術者フォーラムH28年8月度セミナー案内「光通信の発展とともに歩む光コネクタ技術」
2016年 06月 07日科学技術者フォーラムH28年 8月度セミナー(第170回)のご案内
「光通信の発展とともに歩む光コネクタ技術」
千葉工業大学 工学部 教授 長瀬 亮 氏
http://www.it-chiba.ac.jp/
インタネットなどデータ通信は、今や日常的になり、電話もテレビも光通信で送られてくるようになり、私たちの生活になくてはならない存在ですが普段はあまり気にせずに恩恵を受けています。
また、データ量も昔とは比較にならない大容量が扱われています。
本セミナーでは、この大容量のデータを扱う光通信とその信号を繋ぐ光コネクタについて、光通信の背景など、基本的なことから専門的な先端技術まで、わかりやすく解説いただきます。
ご興味のある方は、ぜひご参加ください。
1.日時:平成28年 8月16日(火) 14:00 〜 16:50
講演終了後近くの会場で参加者の懇親を目的に懇親会開催する予定です。(19時頃まで)
2.会場:品川区立総合区民会館「きゅりあん」5F 第4講習室
(JR大井町駅中央改札出て左直進、ヤマダ電気裏側)
地図:http://www.shinagawa-culture.or.jp/curian/
3.講演要旨
1970年に石英光ファイバと室温発振半導体レーザが相次いで発明され、古くからの夢であった光通信が現実のものとなり、1980年代には商用通信回線の主役となりました。我が国では1985年に全国縦断光ファイバケーブル網が完成してから、2001年にFTTHサービスが本格導入されるまで急速な発展を遂げ、通信システムとデバイスの両面で世界をリードし続けてきました。FTTHサービスが開始されてから、通信ネットワークを流れるデータ量は年率40%もの勢いで増え続けており、この増加率は現在も衰えていません。そのため、さらなる通信の大容量化を目指して絶え間ない研究開発が続けられています。
本講演では、まず光通信が生まれた背景から始め、実用化されてから20年で通信容量が約1万倍になった技術革新の経緯について解説します。これまでの技術革新の成果として、光ファイバ1本あたり100 Tbit/sの大容量信号伝送が可能であることが実験で確かめられていますが、これまでの方式で容量をこれ以上に増やそうとすると光ファイバが溶ける可能性があるなど、物理的な限界に到達してしまいました。大容量化に対する市場の要求は衰えを見せないため、現在の光通信ネットワークは近い将来に限界を迎えることが分かっており、これを超える革新的な大容量化技術の実現を目指して現在精力的に研究が進められています。次世代通信システムの実現を目指した研究内容について概説するとともに、今日までの技術革新を支えてきた基本部品である光受動部品、特に光ファイバを接続する光コネクタ技術のこれまでの変革と、次世代の光通信技術を支えるために必要な技術について解説します。また、インタフェース部品である光コネクタにとって重要な標準化について、国際規格の構成とそれが作り上げられるまでの経緯について紹介します。
4.経 歴
(1)略 歴
1983年3月 東北大学工学部精密工学科卒業
1985年3月 東北大学大学院工学研究科精密工学専攻 修士課程修了
1985年4月 日本電信電話株式会社入社
1998年3月 博士(工学)(東北大学)
2009年10月 千葉工業大学工学部 教授(現在に至る)
2001年4月よりIEC TC86/SC86B(光接続デバイスと光受動部品)Expert(現在に至る)
2001年4月〜2013年3月 JIS光コネクタ標準化委員会委員長
(2)研究内容
1985年から2009年まで、NTT研究所においてほぼ一貫して通信用シングルモード光コネクタ基盤技術および光実装技術の研究開発、実用化および標準化に従事。SC形光コネクタ、MU形光コネクタ等を開発。
2009年10月より千葉工業大学において引き続きマルチコアファイバ用光コネクタ等の次世代光ファイバ接続技術の研究開発を進めるとともに、光ファイバセンシング技術の研究を行っている。
5.参加費 会場でお支払いください。
・科学技術者フォーラム(STF)正会員,女性、学生 1,000円
・BCC-NET会員、ティー・エムレポート会員、経営支援NPOクラブ会員、NPO-BIN会員、
異普奇会会員、生体環境保全交流会会員、千葉県加工技術研究会会員、表界研会員、
BEST-JAPAN研究会、NPOエルダーシステム、その他友好団体会員 1,500円
・一般 2,000 円
*講演中の写真撮影などは、ご遠慮願います。
6.参加申込:下記の申込書に記入して、セミナー担当の木村 茂雄 宛メールまたはFAXでお申込みください。
TEL,FAX:047-485-2465 E-mail:s_kimura_tqgj@yahoo.co.jp
*************セミナー参加申し込み ***************
<科学技術者フォーラム(STF)平成28年 2月度セミナー(第164回)参加申込書>
●お名前: (ふりかな: )
●所属(会社,事務所、団体):
●メールアドレス:
●TEL: FAX:
●参加区分:
・科学技術者フォーラム(STF)正会員、学生 1,000円
・BCC―NET会員、NPO−BIN会員、ティー・エムレポート会員、経営支援NPOクラブ会員、異普奇会会員、生体環境保全交流会会員、千葉県加工技術研究会会員、表界研会員、
BEST-JAPAN研究会、NPOエルダーシステム、その他の友好団体 1,500円
・一般(紹介者: ) 2,000円
●懇親会:参加 不参加 (いずれか残す)
●領収書(講演会)の必要有無: 有 無 (いずれか残す)