科学技術者フォーラムH28年6月度セミナー案内「水素医学の創始・展開・医療応用・メカニズム」
2016年 05月 02日科学技術者フォーラムH28年 6月度セミナー(第168回)のご案内
「水素医学の創始・展開・医療応用・メカニズム」
日本医科大学 大学院医学研究科 細胞生物学分野
教授 太田 成男 氏
http://www.nms.ac.jp/ig/biocell/
今回のセミナーは、皆さんが一度は耳にしたことのある老化原因の「活性酸素など」を抑える水素に関するお話をしていただきます。
興味のある方は是非参加して下さい。
1. 日時:平成28年 6月3日(金) 14:00 〜 16:50
講演終了後近くの会場で参加者の懇親を目的に懇親会開催する予定です。(19時頃まで)
2. 会場:品川区立総合区民会館「きゅりあん」 5F 第4講習室
(JR大井町駅中央改札出て左直進、ヤマダ電気裏側)
地図:http://www.shinagawa-culture.or.jp/curian/
3.講演要旨
水素分子は化学式H2のいわゆる水素ガスで、哺乳動物の細胞内では不活性ガスとして挙動すると考えられてきた。2007年に筆者らが発表した論文で、H2が細胞中の酸化力が活性酸素種と活性窒素種を消去させること、ならびに水素は酸化ストレスに対して細胞防御機能を有することを示し、従来の概念を変換した。それ以来、主にモデル動物を用いて、水素の治療効果や予防効果が調べられ、400を超す論文が発表されている。これらの発表された論文では、ほぼ全ての臓器で直接的あるいは間接的に酸化ストレスが関与する疾患モデルに対して効果があることが示された。さらに、水素には抗炎症作用や抗アポトーシス作用、抗アレルギー作用などの多くの機能があることや、エネルギー代謝を活性化することが明らかになった。これらは、単に水素の抗酸化作用だけでは説明できず、様々な細胞内シグナル伝達機構を調節し、様々な遺伝子の発現制御を行うと考えられた。最近、水素が反応できる•OHは不飽和脂質酸のラジカル連鎖反応のトリガーになることに注目し、水素がラジカル反応に介入することによって、新規シグナル分子を産生することを証明した。
また、モデル実験に関する論文に加え、20報を超えるパイロット臨床試験に関する論文がこれまでに発表されており、本格的な臨床試験に入りつつある。
4.経 歴
1974年 東京大学理学部卒
1979年 東京大学大学院薬学系研究科博士過程修了
1981年 スイス連邦バーゼル大学バイオセンター研究所研究員
1985年 自治医科大学生化学教室 講師
1991年 同 助教授
1994年 日本医科大学老人病研究所(現:先端医学研究所)教授
大学院医学研究科細胞生物学分野 大学院教授
5.参加費 会場でお支払いください。
・科学技術者フォーラム(STF)正会員,学生 1,000円
・BCC-NET会員、ティー・エムレポート会員、経営支援NPOクラブ会員、NPO-BIN会員、
異普奇会会員、生体環境保全交流会会員、千葉県加工技術研究会会員、表界研会員、
BEST-JAPAN研究会、NPOエルダーシステム、その他友好団体会員 1,500円
・一般 2,000 円
*講演中の写真撮影などは、ご遠慮願います。
6.参加申込:下記の申込書に記入して、セミナー担当の 東海林 節夫 宛メール又はTEL
でお申込み下さい。
東海林 節夫 TEL:090-1056-1080
E-mail: setsuoshoji@lilac.ocn.ne.jp
*************セミナー参加申し込み ***************
<科学技術者フォーラム(STF)平成28年 6月度セミナー(第168回)参加申込書>
●お名前: (ふりかな: )
●所属(会社,事務所、団体):
●メールアドレス:
●TEL: FAX:
●参加区分:
・科学技術者フォーラム(STF)正会員、学生 1,000円
・BCC―NET会員、NPO−BIN会員、ティー・エムレポート会員、経営支援NPOクラブ会員、異普奇会会員、生体環境保全交流会会員、千葉県加工技術研究会会員、表界研会員、
BEST-JAPAN研究会、NPOエルダーシステム、その他の友好団体 1,500円
・一般(紹介者: ) 2,000円
●懇親会:参加 不参加 (いずれか残す)
●領収書(講演会)の必要有無: 有 無 (いずれか残す)