科学技術者フォーラムH28年1月度セミナー案内「中国のイノベーション・システムと日本企業の中国における研究開発・知財創出」
2015年 11月 14日 科学技術者フォーラムH28年 1月度セミナー(第163回)のご案内
「中国のイノベーション・システムと
日本企業の中国における研究開発・知財創出」
横浜国立大学大学院環境情報研究院 教授 学術博士 近藤 正幸 氏
http://www.mot.ynu.ac.jp/kondo/index.html
製造拠点の国内回帰などの記事を目にする機会が増えましたが、グローバル化の進展は益々拡大し、特に生産だけでなく研究開発のグローバル化が急速に進んでいます。経済的、技術的には今後益々、中国との関係が重要となると言われております。
日本企業の研究開発拠点としては、中国が最大であり、中国政府の強力な指導により、中国では、産学官の連携と大学発ベンチャー創出が精力的に行われ、巨大企業がいくつも出現しています。
今回、長年、中国の産学官連携についての情報収集に従事している近藤教授をお招きし、国際比較も含め、その経緯及び現状につき詳しく説明いただきます。
興味のある方は是非参加して下さい。
1. 日時:平成28年 1月16日(土) 14:00 〜 16:50
講演終了後近くの会場で講師もふくめ、参加者の皆様との懇親を目的に懇親会開催します。
(19時頃まで)
2. 会場:品川区立総合区民会館「きゅりあん」
5F 第2講習室(いつもと異なります。注意ください。)
(JR大井町駅中央改札出て左直進、ヤマダ電気裏側)
地図:http://www.shinagawa-culture.or.jp/curian/
3.講演要旨
グローバル化が進展する中で、日本企業も生産だけではなく研究開発についてもグローバル化してきている。その生産拠点、研究開発の立地拠点として最も多いのが中国である。その中国は、イノベーションを起こす国のシステム、つまり、ナショナル・イノベーション・システム(NIS)が日本とは異なっている。
そこで、まず、中国のナショナル・イノベーション・システム(NIS)が計画経済下の旧ソ連型の研究開発と生産が分断されたシステムから市場経済への移行過程の中で、産・学・官(公的研究機関)が大きく変化してきたことを明らかにし、産学官連携も日本と異なり極めて活発で大学発ベンチャーの成長も著しいことを示す。
その上で、日本企業が中国に研究開発拠点を設置するにあたって、a.製品開発などについては既存の現地生産法人の中に設立したり、基礎に近い研究については統括会社の中に設立したり独立した研究開発会社にする、b.すり合わせ型製品の企業は部品供給メーカーとセットで研究機能を設置する、モジュール型製品の企業は単独でも研究機能を設置する、c.消費財産業は大消費地の上海に設置し、規制、標準が関係する分野やIT、エレクトロニクス、通信分野については北京に設置する傾向がある、等の点を明らかにする。
中国における研究開発マネジメントについては、設置目的に合致した良いパフォーマンスを挙げている研究開発拠点は共通して、現地化が進展している、現地のコア人材がいる、設置目的がコストではない、内容は実用研究開発である、等の点をアンケート調査により明らかにしている。
最後に、米国の特許・意匠のデータベースを用いて、日本企業が中国の中国人技術者、中国にいる日本人技術者、日本にいる日本人技術者の3者が連携しつつ、しかも時と共に役割ウェイトが変化していること、特許と意匠で異なることを明らかにしている。
4.経 歴
東京工業大学卒業、ワシントン大学修士課程修了、東京工業大学修士課程修了の後、通商産業省に入省。その後、スタンフォード大学博士課程留学、埼玉大学大学院政策科学研究科助教授、世界銀行産業エコノミスト、中部通産局総務課長、工業技術院研究開発官、英国王立国際問題研究所(チャタムハウス)客員研究員、工業技術院技術評価課長、高知工科大学大学院起業家コース教授などを経て、2001年から現職。
著書は、単著に「大学発ベンチャーの育成戦略」、共編著に「Innovation Networks & Knowledge Clusters: Findings and Insights from the US, EU and Japan」、「21st Century Innovation Systems for Japan and the United States – Lessons from a Decade of Change」など。このほか論文43編、査読付国際会議論文35編など多数。
5.参加費 会場でお支払いください。
・科学技術者フォーラム(STF)正会員,学生 1,000円
・BCC-NET会員、ティー・エムレポート会員、経営支援NPOクラブ会員、NPO-BIN会員、
異普奇会会員、生体環境保全交流会会員、千葉県加工技術研究会会員、表界研会員、
BEST-JAPAN研究会、NPOエルダーシステム、その他友好団体会員 1,500円
・一般 2,000 円
*講演中の写真撮影などは、ご遠慮願います。
6.参加申込:下記の申込書に記入して、セミナー担当の 東海林 節夫 宛メール又はTEL
でお申込み下さい。
東海林 節夫 TEL:090-1056-1080
E-mail: setsuoshoji@lilac.ocn.ne.jp
*************セミナー参加申し込み ***************
<科学技術者フォーラム(STF)平成28年 1月度セミナー(第163回)参加申込書>
●お名前: (ふりかな: )
●所属(会社,事務所、団体):
●メールアドレス:
●TEL: FAX:
●参加区分:
・科学技術者フォーラム(STF)正会員、学生 1,000円
・BCC―NET会員、NPO−BIN会員、ティー・エムレポート会員、経営支援NPOクラブ会員、異普奇会会員、生体環境保全交流会会員、千葉県加工技術研究会会員、表界研会員、
BEST-JAPAN研究会、NPOエルダーシステム、その他の友好団体 1,500円
・一般(紹介者: ) 2,000円
●懇親会:参加 不参加 (いずれか残す)
●領収書(講演会)の必要有無: 有 無 (いずれか残す)
一覧
戻る