科学技術者フォーラムH27年9月度セミナー案内「DNAから見た日本人の起源」−満席
2015年 08月 03日科学技術者フォーラムH27年 9月度セミナー(第159回)のご案内
「DNAから見た日本人の起源」
独立行政法人 国立科学博物館 研究調整役 人類研究部長 篠田 謙一氏
https://www.kahaku.go.jp/research/researcher/researcher.php?d=shinoda
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/96484
日本人はどこから来たのだろうか? またどこを経て、どこの人たちと関係しているのだろうか? 非常に興味のある話題です。
現在では、古代人の人骨資料などに残っているミトコンドリアDNAを分析し、日本人の起源や人類の世界拡散が明らかにされつつあります。
その分野で活躍されています国立科学博物館・篠田謙一・人類研究部長に御講演をしていただきます。多数のご参加をお願い致します。
1.日時:平成27年 9月19日(土) 14:00 〜 16:50
講演終了後近くの会場で参加者の懇親を目的に懇親会開催します(19時頃まで)。
2.会場:品川区立総合区民会館「きゅりあん」4F第1特別講習室(いつもと違います。ご注意ください)
(JR大井町駅中央改札出て左直進、ヤマダ電気裏側)
地図:http://www.shinagawa-culture.or.jp/curian/
3.講演要旨:
今世紀になって、さまざまなヒト集団のDNAデータが大量に生み出されるようになり、それを基にした集団の起源や拡散の研究が進められている。日本人の起源に関しても、旧石器、縄文時代を含む各時代のデータが揃いつつあり、従来の研究方法では知ることのできなかった日本人形成のシナリオが提唱されるようになっている。
これらのデータが蓄積したことによって、従来言われていた「二百万年以上前にアフリカを旅立った原人の子孫が現代人に進化した」と考える多地域進化説は否定され、「およそ二十万年前にアフリカで誕生したホモ・サピエンスが六万年ほど前に出アフリカを果たして、各地の原人の子孫と置換しながら世界に広がった」と考える新人のアフリカ起源説が定説として受け入れられるようになっている。さらに最近では、次世代型シークエンサーを使って古代人のゲノム解析が可能になったことで、我々にもネアンデルタール人のDNAが伝わっていることも明らかとなっている。ホモ・サピエンスは世界に広がる過程で、異なる環境に生息していた原人の子孫から生存に有利になる遺伝子を獲得したらしい。
アフリカを旅立った集団が日本列島に到達するのはおよそ四万年ほど前と考えられている。我々のDNAは、それ以降の時代に大陸の様々な地域からこの列島に渡来した人びとのDNAで構成されている。従って、それを時間的・空間的に読み解いていくことで、我々自身の成り立ちを知ることが可能になるはずである。それはアフリカを旅立った人類の世界展開のシナリオの一部を構成し、極東における集団の移動とも密接に関係する。DNA分析は日本人の起源に関して、従来の列島内部での集団の成立という見方を捨て、アジアにおけるヒトの移動と関連づけて、この問題を捉えるべきであるという視点を提供することになったのである。本講演では、近年のDNA分析、特に母から子どもに継承されるミトコンドリアのDNAが明らかにした日本人の起源について解説し、日本列島の集団の遺伝的な変遷を、アジアにおけるヒトの移動の文脈の中で説明する。
4.略 歴
1955年生まれ。
京都大学理学部卒
博士(医学)
1979年 産業医科大学解剖学講座助手
1986年 佐賀医科大学解剖学講座助手
1994年 講師
1996年 助教授
2003年 国立科学博物館人類第一研究室室長
2009年 同人類史研究グループ長
2014年 同人類研究部長
現在に至る。
放送大学客員教授
5.参加費 会場でお支払いください。
・科学技術者フォーラム(STF)正会員,学生 1,000円
・BCC-NET会員、ティー・エムレポート会員、経営支援NPOクラブ会員、NPO-BIN会員、
異普奇会会員、生体環境保全交流会会員、千葉県加工技術研究会会員、表界研会員、
BEST-JAPAN研究会、NPOエルダーシステム、その他友好団体会員 1,500円
・一般 2,000 円
*講演中の写真撮影などは、ご遠慮願います。
6.参加申込:WEBから申し込むか、下記の申込書に記入して、セミナー担当の木村 芳一 宛メールまたはFAXでお申込み
ください。
TEL,FAX:045-301-2563 E-mail:yt.kimura@sea.plala.or.jp
*************セミナー参加申し込み ***************
<科学技術者フォーラム(STF)平成27年 9月度セミナー(第159回)参加申込書>
●お名前: (ふりかな: )
●所属(会社,事務所、団体):
●メールアドレス:
●TEL: FAX:
●参加区分:
・科学技術者フォーラム(STF)正会員、学生 1,000円
・BCC―NET会員、NPO−BIN会員、ティー・エムレポート会員、経営支援NPOクラブ会員、異普奇会会員、生体環境保全交流会会員、千葉県加工技術研究会会員、表界研会員、
BEST-JAPAN研究会、NPOエルダーシステム、その他の友好団体 1,500円
・一般(紹介者: ) 2,000円
●懇親会:参加 不参加 (いずれか残す)
●領収書(講演会)の必要有無: 有 無 (いずれか残す)