H27年6月度科学技術者フォーラムセミナー案内「J−PARC ミクロの世界を極める最先端研究施設」
2015年 05月 02日科学技術者フォーラムH27年6月度セミナー(第156回)のご案内
「J−PARC ミクロの世界を極める最先端研究施設」
日本原子力研究開発機構J-PARCセンター 広報統括アドバイザー 坂元 眞一 氏
東海村にある最先端研究施設“大強度陽子加速器施設J-PARC”は、様々な“世界一”が結集した世界に誇る研究施設で、昨年12月度のSTFの見学会でも訪問し、参加者の皆様より好評をいただきました。
今回は、広報統括アドバイザー 坂元 眞一様をお招きし、その多くの施設内容および、それらを活用した宇宙・素粒子・生命・新物質などの最先端研究内容について最新の研究成果を含め、詳しく解説をしていただきます。大変興味深いお話が聞けると思います。
皆様方のご参加をお待ちいたします。
1.日時:平成27年6月11日(木) 14:00 〜 16:45
講演終了後近くの会場で講師を囲んで懇親会開催(19時頃まで)
2.会場:品川区立総合区民会館「きゅりあん」5F第3講習室
(JR大井町駅中央改札出て左直進、ヤマダ電気裏側)
地図:http://www.shinagawa-culture.or.jp/curian/
3.講演要旨
茨城県東海村に建設された最先端研究施設“大強度陽子加速器施設J-PARC”は、様々な“世界一”が結集した世界に誇る研究施設です。施設の広さ、性能の高さ、研究の幅の広さなど、数多くの特徴を兼ね備えています。宇宙の起源、素粒子の根源に迫る壮大な基礎研究から、優れた機能の新物質や生命の謎の探求、そして地球に優しい製品・技術の開発まで、枚挙にいとまがありません。
J-PARCの物質・生命科学実験施設では、中性子をプローブとして、原子のレベルから様々な物質の機能や構造を調べています。中性子は水素やリチウム等の軽い元素を見やすいという、X線にはない特徴をもっています。この特徴を生かして、新しい電池材料や触媒、高温超電導物質や機能性材料等の研究が進められています。生命現象に切っても切れない水素や水を捉えることのできる中性子は、生命科学の分野でも利用が拡大してきています。例えば、難病の発症メカニズムの解明に大きな期待が寄せられています。
一方、ハドロン実験施設やニュートリノ実験施設では、K中間子やミューオン、ニュートリノを用いて、素粒子や原子核の研究を進めています。世界のニュートリノ研究をリードしているJ-PARCとスーパーカミオカンデとの共同研究では、ミュー型ニュートリノが電子型ニュートリノに変化した証拠を世界で初めて捉えることに成功しました。ニュートリノの対称性の破れは、宇宙の成り立ちを解く重要な鍵、その解明に向けて、さらに研究を進めています。
このような研究で用いられる高輝度の中性子やニュートリノは、加速器で高速に加速された陽子を原子核標的に衝突させることにより、人工的に作り出しています。世界最高クラスの強度(出力)を発揮する陽子加速器は、日本の加速器技術の粋が集められています。線形加速器、速い繰り返しのシンクロトロン、大型シンクロトロンからなるJ-PARCの陽子加速器群は、日本のメーカーが持つトップクラスの最先端技術により初めて現実のものとなりました。最近の研究成果やJ-PARC建設時の映像等を交えて紹介させていただきます。
4.略歴
昭和 28年 兵庫県宝塚市生まれ
昭和 52年 東京大学理学部物理学科卒業
昭和 57年 東京大学大学院理学系研究科物理学専門課程博士課程修了、理学博士取得
昭和 58年 イギリス、ラザフォード・アップルトン研究所
昭和 62年 アメリカ合衆国、ラトガース大学物理学天文学科
昭和 63年 東京大学理学部附属中間子科学研究センター
平成 9年 高エネルギー加速器研究機構素粒子原子核研究所
平成 14年 日本原子力研究所(現 日本原子力研究開発機構)現在に至る
5.参加費 会場でお支払いください。
・科学技術者フォーラム(STF)正会員,女性、学生 1,000円
・BCC−NET、NPOエルダーシステムズ、ティー・エムレポート、経営支援NPO クラブ、NPO−BIN、異普奇会、生体環境保全交流会、千葉県加工技術研究会、表界研その他の友好団体会員 1,500円
・一般 2,000 円
*講演中の写真撮影などは、ご遠慮願います。
6.参加申込:下記の申込書に記入して、セミナー担当の児山 豊 宛メールまたは
FAXでお申込ください。
TEL,FAX:03-3843-1670 E-mail:y.koyama@4306.bell-net.ne.jp
*******セミナー参加申し込み *****************
<科学技術者フォーラム(STF)平成27年6月度セミナー(第156回)参加申込書>
●お名前: (ふりかな: )
●所属(会社,事務所、団体):
●メールアドレス:
●TEL: FAX:
●参加区分:(該当するものに○印をつけてください)
・科学技術者フォーラム(STF)正会員、女性、学生
・BCC―NET会員NPO−BIN会員、ティー・エムレポート会員、経営支援NPOクラブ会員、異普奇会会員、生体環境保全交流会会員、千葉県加工技術研究会会員、表界研会員、その他の友好団体
一般(紹介者: )
●懇親会:参加 不参加 (いずれか残す)
●領収書(講演会)の必要有無: 有 無 (いずれか残す)