H27年7月度科学技術者フォーラムセミナー案内「既設設備を活用した小水力・マイクロ水力発電の概要,事例紹介」
2015年 05月 02日「科学技術者フォーラムH27年 7月度セミナー(第157回)のご案内
「既設設備を活用した小水力・マイクロ水力発電の概要,事例紹介」
東京発電株式会社 水力事業部マイクロ水力営業グループマネージャ 富澤 晃 氏
http://www.tgn.or.jp/teg/business/micro.html
最近政府から、2030年までの温室効果ガス削減目について25%程度とする方向で最終調整に入ったと発表された。削減目標の前提となるエネルギーミックス(電源構成比率)では、全停止している原発を20〜22%、現在10%程度の再生可能エネルギーを倍以上の22〜24%まで引き上げるとしている。
再生可能エネルギーと言うと太陽光発電、風力発電を連想してしまうが、昔から行われていた水力発電を忘れてはいけないと思う。
本セミナーでは、その水力発電、特に小規模発電について、現状と今後の可能性についてご紹介いただきます。
ご興味のある方は、ぜひご参加ください。
1.日時:平成27年 7月18日(土) 14:00 〜 16:50
残念ながら、講師の先生は、懇親会にご参加いただけませんが、
講演終了後近くの会場で参加者の懇親を目的に懇親会開催する予定です。(19時頃まで)
2.会場:品川区立総合区民会館「きゅりあん」5F 第4講習室
(JR大井町駅中央改札出て左直進、ヤマダ電気裏側)
地図:http://www.shinagawa-culture.or.jp/curian/
3.講演要旨
水力発電は,水が高いところから低いところへ流れる力「エネルギー」を「水車」で回転エネルギーに変えて発電機を動かしている。明治時代に水力発電の開発がスタートしてからしばらくは河川の水をそのまま取り込んで発電する小規模方式が主流であり,これを『流れ込み式』と称する。しかし,第二次世界大戦後の経済成長と共に伸びる電力需要に対応するために,水力発電は大規模集中型の開発へと転換された。これは,山あいにダムを造って水を貯め,一年を通じて(季節変動を吸収して)一定量の水を利用して発電する方式で,『貯水池式』と称する。多くの方が水力発電と聞くと,ダムをイメージするのも,山間部に突如として現れる大きな構造物の印象が強いからだろう。両方式を合わせて『一般水力』とも称するが,この一般水力は,地球規模で “雨→川→海→雲”と循環する自然の水の流れを利用するものであり,「古くて新しい」再生可能エネルギーとして注目され,特に中小規模の水力発電において,その開発・運用気運が高まっている。
一方,大半の再生可能エネルギーと同様に,水力発電も火力等の大規模集中型電源と比べ価格競争力は弱く,その新規開発や発展は国レベルでの支援が無ければおぼつかない状況である。
本講演では,水力発電の基本知識をおさらいすると共に,事業採算性が成立しないと見捨てられてきた小水力発電が,どのような技術革新によって再度注目を集めるようになったのかを解説する。加えて「ビジネスとしての発電事業」を小規模な水力発電で行う際に陥りやすい課題等についても言及し,ここ10年程で実現されている「新しいタイプ」の小水力発電事例を紹介する。
4.経 歴
(1)略 歴
平成元年 東京電力株式会社入社
平成21年 東京発電株式会社出向 (水力事業部マイクロ水力グループ課長)
平成23年 東京発電株式会社水力事業部マイクロ水力営業グループマネージャ 現在に至る
平成元年に東京電力株式会社に入社。火力発電部門にて運転・保守業務を経験した後,平成12年に新規事業部門へ転身。多分野に渡る複数の新規事業会社にて経営サポートに携わる。
小・マイクロ水力に関しては新規事業段階より携わっており,平成21年の現職への異動を契機に,全面的に小・マイクロ水力発電の普及拡大に努めている。上水道や農業用水など既に存在している水に後付けするタイプの小水力発電設備の設置や検討の実績が豊富な事から,地方自治体や農業系公共団体主催の講演会や研修会の講師を務めることも多い。
(2)東京発電株式会社
昭和3年(1928年),新潟県糸魚川市にて「姫川電力(株)」として創立。関東甲信越に73の水力発電所を所有し,それらを運用して発電した電気を売却して収益を得る「発電事業者」。自社発電所の開発ノウハウを基に他者の発電事業を技術支援するコンサルティングも行っている。
近年,自然河川を用いた水力発電所を新設することが非常に難しいことから,自治体と共同で実施する小水力発電事業を「マイクロ水力発電」と称し,首都圏6自治体と14箇所にて展開し,好評を得ている。
5.参加費 会場でお支払いください。
・科学技術者フォーラム(STF)正会員,女性、学生 1,000円
・BCC-NET会員、ティー・エムレポート会員、経営支援NPOクラブ会員、NPO-BIN会員、
異普奇会会員、生体環境保全交流会会員、千葉県加工技術研究会会員、表界研会員、
BEST-JAPAN研究会、NPOエルダーシステム、その他友好団体会員 1,500円
・一般 2,000 円
*講演中の写真撮影などは、ご遠慮願います。
6.参加申込:下記の申込書に記入して、セミナー担当の木村 茂雄 宛メールまたはFAXでお申込みください。
TEL,FAX:047-485-2465 E-mail:s_kimura_tqgj@yahoo.co.jp
*************セミナー参加申し込み ***************
<科学技術者フォーラム(STF)平成27年 7月度セミナー(第157回)参加申込書>
●お名前: (ふりかな: )
●所属(会社,事務所、団体):
●メールアドレス:
●TEL: FAX:
●参加区分:
・科学技術者フォーラム(STF)正会員、女性、学生 1,000円
・BCC―NET会員、NPO−BIN会員、ティー・エムレポート会員、経営支援NPOクラブ会員、異普奇会会員、生体環境保全交流会会員、千葉県加工技術研究会会員、表界研会員、
BEST-JAPAN研究会、NPOエルダーシステム、その他の友好団体 1,500円
・一般(紹介者: ) 2,000円
●懇親会:参加 不参加 (いずれか残す)
●領収書(講演会)の必要有無: 有 無 (いずれか残す)