H27年2月度セミナー案内「食の力で健康寿命の延伸を」
2014年 12月 31日科学技術者フォーラムH27年2月度セミナー(第152回)のご案内
食の力で健康寿命の延伸を
佐藤 隆一郎(さとう りゅういちろう) 東京大学大学院農学生命科学研究科・応用生命化学専攻・
食品生化学分野・教授
152回セミナーは東京大学農学部 佐藤教授にお願いしました。
日本人の寿命は他の国に生きる人に比べて非常に長いのですが、その寿命も健康でなければ無意味ではないかと思います。
食品に関しては食に安全、健康に対応して、STFセミナーでも、日佐教授(海洋大学:当時)、矢澤教授(海洋大学:現早稲田大学)と紹介して来ました。
佐藤教授から健康寿命を延伸するための食生活改善等の話も出て来ると思いますので、健康に寿命を延ばしたいと考えている方は是非出席してください。
1.日時:平成27年 2月 7日(土)14時〜16時50分
講演終了後近くの会場で講師を囲んで懇親会開催(19時頃まで)
2.会場:品川区立総合区民会館「きゅりあん」5F第3講習室
(JR大井町駅中央改札出て左直進、ヤマダ電気裏側)
地図:http://www.shinagawa-culture.or.jp/curian/
3.講演要旨
2013年、日本の総人口に占める高齢者の割合、高齢化率は25%に達した。この数字は今後も増加し、21世紀半ば前には33%を越える。現在の日本の医療費は39兆円を超え、その1/2以上が高齢者に対する医療費である。このような事実から医療費の増加傾向は防ぎようがなく、その膨大化をどれだけ抑制するかが今後の課題となる。同時に高齢者の増加は介護サービスの肥大化を伴い、これにどのような歯止めをかけるかも重要な課題と言える。このような社会情勢の中、平均寿命に代わり新たな指標として寿命の質を問題視する、「健康寿命」なる言葉に注目が集まっている。健康寿命とは、日常的に介護を必要としないで、自立した生活ができる生存期間のことと定義される。現在、男性では平均寿命と健康寿命の差は9年、女性のそれは12年とされている。この差を限りなく0に近づけるのが理想と言えるが、それを達成するのは困難が伴う。
健康寿命の延伸には、高齢者になる以前の50代からの15年間に生活習慣病の罹患を最低限に抑え、食生活、運動習慣の健全化につとめる必要がある。医療費の膨大化を抑える意味からも、食と運動の活用が強く望まれる。その中で、食品に含まれる成分を賢く活用し、種々の疾病を未然に防ぐ、もしくはその発症を遅延させる試みはこれまでにも数多く行われてきた。発症した疾病を治癒するのは医薬の役目であり、それ以前の未病状態での健康維持に寄与するのが食の力と考えるのが妥当であろう。さらに加齢とともに、運動習慣の持続による健康維持が困難になる。この際に、運動機能の一部を代替する機能を食品に見出し、これを「運動機能性食品」と命名し、その科学的エビデンスの集積を行っている。身体機能維持を軽い運動と機能性食品の摂取により達成し、健康寿命の延伸を目指すことを提案している。
講演では、
◆食の機能と人類
◆生活習慣病と食品
◆運動機能と食品
について概論する。
4.経歴
1956年4月18日生
1980年3月 東京大学農学部農芸化学科卒業
1985年3月 東京大学大学院農学系研究科修了(農学博士)
1986年4月 帝京大学薬学部 助手
1990年10月 同上退職 University of Texas Southwestern Medical Center博士研究員
Dr. Goldstein and Dr. Brown(1985年ノーベル生理学・医学賞受賞者)研究室
1994年8月 帝京大学薬学部 講師復職
1995年7月 大阪大学薬学部 助教授
1999年8月 東京大学大学院農学生命科学研究科 助教授
2004年11月〜同上 教授 現在に至る
2009年6月〜東京大学総括プロジェクト機構 総括寄付講座「食と生命」(ネスレ)代表
2010年4月 総長補佐 (2011年3月末まで)
受賞歴
2003年 第3回アサヒビール生活科学研究賞
2013年 日本栄養・食糧学会賞
5.参加費 会場でお支払いください。
・科学技術者フォーラム(STF)正会員,女性、学生 1,000円
・BCC-NET会員、ティー・エムレポート会員、経営支援NPOクラブ会員、
異普奇会会員、もったいない学会会員、その他友好団体会員 1,500円
・一般 2,000 円
*講演中の写真撮影などは、ご遠慮願います。
6.参加申込:下記の申込書に記入して、セミナー担当の碇 貴臣 宛メール又はFAX
でお申込み下さい。
碇 貴臣 TEL&FAX:052-833-4035
E-mail:ik-3780@trust.ocn.ne.jp
*********セミナー参加申し込み *****************
<科学技術者フォーラム(STF)平成27年2月度セミナー(第152回)参加申込書>
●お名前: (ふりかな: )
●所属(会社,事務所、団体):
●メールアドレス:
●TEL: FAX:
●参加区分:科学技術者フォーラム(STF)正会員、BCC―NET会員、ティー・エムレポート会員、経営支援NPOクラブ会員、異普奇会会員、もったいない学会会員、その他の友好団体
学生、一般(紹介者: )*該当を○で囲んでください
●懇親会:参加 不参加(いずれか残す)
●領収書(講演会)の必要有無: 有 無