H26年12月度セミナー報告:「パーソナル・オートメーションの未来」−自分創造の望み実現のための実験−
2014年 12月 26日平成26年12月 第150回STFセミナー報告
1. 実施日: 平成26年12月20日(土) 14:00 〜 17:00
2. 場 所: 品川総合区民会館(きゅりあん)
3. 講 演:「パーソナル・オートメーションの未来」
−自分創造の望み実現のための実験−
4. 講演者: 矢矧経営研究所 代表 矢矧 晴一郎 氏
5. 参加者: 44名(会員22名、友好会員 7名、一般 15名) セミナー後の懇親会参加者 20名
6. 講演要旨
オートメーションは、工場→事務所→家庭→個人の4段階で進んできている。 今や個人が自由に「物づくり」ができる時代、インターネットと物をつなげられる(IOT)時代が来た。特に超小型機器、センサー、スマートフォン、インターネットの連携で新世界が始まっている。今までの大量生産では、個人ごとに異なる多種多様の望みは無視され切り捨てられていた。その望みが今後は個人の知恵と努力で、「低コスト」、「短時間」、「即効果」の3メリットを出せるようになる。この大きなチャンスを、「あなたがどう活かすか」が大事である。
84歳の今年の元旦に、パーソナル・オートメーションに取り組むことを決心した。単なる自動化ではなく、「自己創造の望みの実現」に焦点を合わせた。
そして次の7つの力を使って自己創造の実験を始めた。「時代洞察力」「着想力」「想像力」「創造力」「目的設定力」「技術的スキル」「早期実現力」である。
<講演内容>
講演では、7つの力とこの実験の一部について、映像と使用されている機器でのデモを混じえて解説。
〔1〕パーソナル・オートメーションに取り組む。
1人で、自分でやることで、個人創造が出来る。自動化はサブである。
パーソナル・オートメーションがキーワードであるが、オートメーションは、時代の流れで、工場から始まって第2にオフィス、第3にホーム、次にパーソナル・オートメーションがくる。
自動化には長所、短所がある。長所は迅速化、便利など。短所は人が怠ける、画一化など。現代文明の危険は、自己努力がなく他に依存する。
個人の自己創造とは、自分個人の望みを大切にする。個人の知恵と努力で、低コスト、短い時間ですぐに効果の出ることをする。
これからは、個人創造の時代がくると信じている。
〔2〕7つの力とは何か。
(1)「時代洞察力」の発揮: 10年先を読んで結論を書く。読むのは、時代・国際・政治・経済・経営・技術の6つ。今後3年でブームは何が来るのか。今年は、パーソナル・オートメーションと自己創造の組み合わせに力を入れる。
(2)着想力: 具体的に、what:パーソナル・クリエイティブ・オートメーション、when:今年1年、where:自宅中心、why:時代変化に適応、how:自作自演、how much:実験を3つ以上決めた。
(3)想像力: 無いようであるものを探す。見つけたのが、Sphero(光る球)、Romo(コントロール)、littlebits(磁石で繋げる), IFTTT(ネットを繋げる)、hue(LED、1600万色)、LilyPad(女性向けアクセサリー)。
(4)創造力: あらゆる創造は、1人1つしか創造できないことに気が付いた。何故か。KJ法、ブレーンストーミングを創ったひとは皆1つを創造しただけ。今までの創造法の欠点は、複数の創造が出来ない事。それで複数の創造法を創った。個人創造の自動化に結び付けた。
(5)目標設定力: 目標設定のYS法を使い、目標と対策を立てる。計算で目標達成率(72%位)が出せたので、実行した。
(6)技術的スキル: 新技術を身に着ける必要あり。インターネットやアマゾンには無いので、英語の記事を読んで身に着けた。
(7)早期実現力: なんでも上達法を高校生の時に考案。早く、深く、広く、安く、高く、新しく、尽くす方法である。これを使って、3年かかるところを、目標1年、実際には半年で実現した。
〔3〕実験の内容
実験? 心身の健康アドバイス
自分の健康は自分で作る。医者は検査しかしない。仕事習慣と生活習慣を直すと健康になる。健康のコンセプトは自律、因果、数値化、徹底(疲れをゼロ)、独創である。
1日24時間対策(前日に作る)。Excelで作った健康シートを使う。
体の部分対策、全身、心身技の重心を良い位置で一致させる。
人生設計は、生涯モットーを点数化しチェックして直す。私の健康と幸せのシミュレーションでは7項目を自己採点。平均78点となった。
実験? 音楽で光を変化させ、感覚と感情に快い刺激を与える
1600万色のLED3個を制御し、音楽を加える。光を変えると感性を変えられる。落ち込んだ時は、明るく、落ちつく時は暗くする。iPhoneで制御する。
実験? 自作した花の絵や、抽象画のスライドショーをデモ
自分で数式を使ってプログラムを作成し描画した。また、絵に合わせて自作の音楽を流す。
〔4〕結び
狙いは個人創造。自分はクリエイティブに生きる。ダ・ヴィンチを追い越すのが夢。120歳まで生きるのが目標。
7.質疑応答
Q:前向きの考え方になったのは、何時頃からで、どんな事からか?
A:子供〜成人になる頃までは、気が弱く、病気がち、4歳で小児麻痺を患いイジメの対象になったこともあった。小学4年の時ダ・ヴィンチの展覧会を見に行き、ダ・ヴィンチが2つ以上の事が出来ることを知り、ダ・ヴィンチの様になろうと決めた。
高校3年の時「何でも上達法」を見つけた。音楽が上手くなりたいと思った。会社入社時に結核になり、手術後に意識がなくなり死んだと思った。
今までの自分の考え方、生き方を変えることが必要と思い「自己改革」をした。
Q:大企業のコンサル後に、中小企業、個人へのコンサルタントになった時のエピソードはあるか?
A:大企業の時は、一流の人との付き合いだけだった。70歳になってから、困っている人を助け始めた。借金、病気、生活苦の人達にアドバイスし、老若男女の人々の悩みを解決し、大人はもちろん小中高大学生の夢作りをアドバイスしている。そして、悩み解決・夢作りの本も数冊出版した。
以上 (記録者 宮寺 一幸)