H26年4月度セミナー案内「バイオ医療に貢献するナノマイクロ材料加工技術」
2014年 02月 06日科学技術者フォーラムH26年 4月度セミナー(第142回)のご案内
「バイオ医療に貢献するナノマイクロ材料加工技術」
首都大学東京 システムデザイン研究科 教授 楊 明 氏
http://www.sd.tmu.ac.jp/RDstaff/data/ya/704.html
日本は半導体製造技術など微細な精密加工を得意としていましたが、これらの技術を応用発展した、マイクロデバイスの製造・評価、MEMS生化学応用計測、マイクロ金属成形超精密な微小機械を創り、バイオや医療分野へ応用する新しいものづくりによる、極少量の生体試料から迅速な病原体特定を行うことを可能とする研究についてご講演いただきます。
本セミナーでは、全般的な内容から先生の専門分野の特殊な技術について分かりやすくご説明いただき、将来の展望と可能性などをご紹介いただく予定です。
ご興味のある方は、ぜひご参加ください。
1.日時:平成26年 4月 8日(火) 14:00 〜 16:50
講演終了後近くの会場で講師を囲んで懇親会開催(19時頃まで)
2.会場:品川区立総合区民会館「きゅりあん」4F 第1特別講習室
(JR大井町駅中央改札出て左直進、ヤマダ電気裏側)
地図:http://www.shinagawa-culture.or.jp/curian/
3.講演要旨
日本のものづくり技術が高度な社会ニーズにどう対応するかが問われている.先端医療,高度な生化学分析などの応用分野において,高付加価値ものづくり技術が期待されている.近年,MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)に代表されるナノマイクロ材料加工技術の研究開発の発展により,物理的なセンサーやアクチュエータだけでなく,医療や生物学や化学分野への応用に関するものが多く見られる.また,耐腐食性や生体適合性の材料などの要求から,単結晶シリコン材料などを用いたリソグラフィ以外のMEMS製造技術の開発が急務となっている.型を用いた成形技術として,樹脂のナノインプリントや射出成形などが研究開発されているが,樹脂材料は生化学応用における耐酸性,耐アルカリ性などの要求に対応できず,さらに低ヤング率,低強度などから,MEMSデバイスの材料としては十分とは言えない.一方, IT端末,電子機器の小型化,高密度化などの需要に伴い,微細金属部品の成形技術が進められているが,まだ寸法的には大きく,応用事例も簡単な構造部品に限定されている.
我々の研究室では,金属材料のナノマイクロ成形技術やカーボンナノチューブなどのナノ材料の自己組織化を利用したマイクロ生化学分析,マイクロ医療用Bio-MEMSの創製技術を開発している.ナノマイクロ加工に適した金型設計,製造,評価技術,難加工材であるチタンやステンレスに適した新しい加工プロセスの開発,また,マイクロ構造形成と機能性表面形成を同時に実現するスケール横断加工技術の開発を行っている.具体的には,超音波振動などの付加により素材極表面に加工エネルギーを集中させ,表面付近のみ変形を誘起することにより,低荷重で表面を効率よく変形させる表面加工技術や金型に電極を埋め込み,加工中に局部通電加熱や高精度小型サーボプレス機構による素材の応力緩和促進などを利用したマイクロ板材成形技術を開発している.さらに,マイクロ成形加工と表面ナノパターン転写加工を同時に実施するスケール横断的な加工法の開発等を開発している.これらの技術を融合して,マイクロ金属材料デバイスや,高感度バイオ分析デバイスの創成を実現している.本講演では,これらのナノマイクロ材料加工に関する要素技術や,デバイス創製について紹介する.
4.経 歴
(1)略 歴
1962年 3月30日生
1990年 5月 京都大学工学機械工学専攻博士課程修了(工学博士)
1990年 6月 株式会社アマダ入社 技術開発研究所研究員
1991年 4月 都立大学工学部機械工学科 助手
1998年 4月 都立大学工学部精密機械工学科 助教授
2005年 4月 首都大学東京システムデザイン学部 准教授
2006年 10月 同教授
(2)役 職
・日本塑性加工学会評議委員,理事(2007年〜2008年)
・日本軽金属学会評議委員
・日本塑性加工学会 ナノマイクロ加工技術分科会主査
・日本塑性加工学会 サーボプレス利用技術高度化研究委員会委員長
・日本機械学会M&P部門国際交流委員長
5.参加費 会場でお支払いください。
・科学技術者フォーラム(STF)正会員,女性、学生 1,000円
・BCC−NET会員、ティー・エムレポート会員、経営支援NPOクラブ
会員、NPO−BIN会員、異普奇会会員、生体環境保全交流会会員、
千葉県加工技術研究会会員、表界研会員、その他友好団体会員 1,500円
・一般 2,000 円
*講演中の写真撮影などは、ご遠慮願います。
6.参加申込:下記の申込書に記入して、セミナー担当の木村 茂雄 宛メールまたは
FAXでお申込ください。
TEL,FAX:047-485-2465 E-mail:s_kimura_tqgj@yahoo.co.jp
*************セミナー参加申し込み ***************
<科学技術者フォーラム(STF)平成26年 4月度セミナー(第142回)参加申込書>
●お名前: (ふりかな: )
●所属(会社,事務所、団体):
●メールアドレス:
●TEL: FAX:
●参加区分:科学技術者フォーラム(STF)正会員、女性、学生 1,000円
BCC―NET会員NPO−BIN会員、ティー・エムレポート会員、経営支援NPOクラブ会員、異普奇会会員、生体環境保全交流会会員、千葉県加工技術研究会会員、表界研会員、
その他の友好団体
1,500円
一般(紹介者: ) 2,000円
●懇親会:参加 不参加 (いずれか残す)
●領収書(講演会)の必要有無: 有 無 (いずれか残す)