H26年2月度セミナー案内「海産性機能性食品素材の機能性と有効性」〜マリンビタミンとDHA〜
2013年 12月 26日科学技術者フォーラムH26年2月度セミナー(第140回)のご案内
「海産性機能性食品素材の機能性と有効性」
〜マリンビタミンとDHA〜
矢澤 一良 教授
東京海洋大学 特定事業「食の安全と機能(ヘルスフード科学)に関する研究」プロ
ジェクト 特任教授 (農学博士)
今回は食の安全と機能について、DHA等の効果に関するテレビ放送でも多々出演さ
れています、矢澤先生に講演してもらうことになりました。
先生からは、食と健康に関する係わりを解り易く話して頂けると思います。
また、経歴にもありますように、先生は企業での研究も経験されていますので、サイ
エンスと同時に産業に関係のある内容も紹介して頂けると思います。
1.日時:平成26年 2月 11日(火:建国記念日)14時〜16時50分
講演終了後近くの会場で講師を囲んで懇親会開催(19時頃まで)
2.会場:品川区立総合区民会館「きゅりあん」5F第3講習室
(JR大井町駅中央改札出て左直進、ヤマダ電気裏側)
地図:http://www.shinagawa-culture.or.jp/curian/
3.講演要旨
我が国においては、すでに生きるために食べる時代から、健康のために、また疾病予
防のために、さらにはQOL向上のために機能性食品を積極的に摂取するようになっ
てきている。ただ単なる寿命を延ばすのではなく、健康でいながら寿命を楽しむ時代
である。 「健康寿命」とは、世界保健機関(WHO)の報告による「健やかに過ご
せる人生の長さ」であり、平均寿命をさらに延長することを考えるより、10年間の
開きをもつ健康寿命を引き伸ばして平均寿命に近づけることが「食による予防医学」
の1つの目的となる。
食品の三次機能を有する機能性食品(ここではヘルスフードとほぼ同義とする)は六
大栄養素のみでは必ずしもヒトの健康を維持できるものではない現代や、その環境の
背景において必要とされるプラスアルファの栄養素と定義づけられる。
このヘルスフードの要件は、(1)科学的な有効性が証明されること(Evidence
Based)、(2)安全であること(Safety)、 (3)作用メカニズムが解明または推定され
ていること(Mechanism)が必要であり、このことが機能性食品の開発・製品化にお
ける安全・安心・信頼とも密接な関わりを持つ。
ヘルスフードの種類を、その予防・改善すべきターゲット別に分類してみると、脳機
能の維持や改善、加齢(エイジング)、ストレス・過労・過激なスポーツなどにより
生ずる活性酸素の消去、血流の改善や心筋機能の維持、骨粗鬆症や関節痛・痛風の予
防、便秘改善や腸内細菌のバランス維持、白血球機能の維持や免疫力低下の抑制、ア
レルギー疾患や炎症の抑制、視力低下や眼精疲労の改善、体力維持(抗疲労や持久力
向上)、有害菌の排除、がん予防など、多岐にわたる機能を有するヘルスフード成分
や食品素材が存在する。
生命の発生が海洋であると同時に、文明の発祥とも海産性食品は密接な関係があ
る。 文明の発祥には、「体の健康・脳の機能性・心の健康」が必要用件であり、海
産性の機能性食品(マリンビタミン)にはその理論を裏付ける多くのエビデンスがあ
る。
本セミナーではその中でも最もエビデンス蓄積のある、DHAをはじめ、オメガ3
脂肪酸やアスタキサンチンなどについて科学的検証を行う。
今後も機能性成分の研究開発が社会的にさらに要請されており、選択肢のより広い
「食による予防医学」の実践による、ヒトの健康維持・疾病予防・QOL改善が、医
療費の抑制になり、さらに関連産業の振興にも繋がることが予想される。
4.経歴
1972年 京都大学・工学部・工業化学科(福井三郎教授) 卒業
1973年 (株)ヤクルト本社・中央研究所入社、微生物生態研究室勤務
1986年 (財)相模中央化学研究所入所(主席研究員)
1989年 東京大学より農学博士号を授与される
2000年4月 湘南予防医科学研究所設立 代表取締役
2002年4月 東京水産大学大学院(現東京海洋大学大学院) 水産学研究科
ヘルスフード科学(中島董一郎記念)寄附講座 客員教授
2003年10月 東京海洋大学大学院 海洋科学技術研究科 に改称
2012年4月 東京海洋大学 特定事業 「食の安全と機能(ヘルスフード科学)に関
する研究」プロジェクト (特任教授)
現在に至る。
*主研究テーマ:
1. 予防医学的食品・医薬品素材に関する研究
2. 海洋資源の有効利用に関する研究
3. 天然物の生理活性成分の探索と薬理学的研究
4. 微生物の新しい機能の探索に関する研究
*受賞:
・平成6年 日本脂質栄養学会より学会賞「ランズ産業技術賞」を授与される。
・平成18年 マリンバイオテクノロジー学会より学会賞「岡見賞」を授与される。
*社会活動・学会活動:
熊本保健科学大学(客員教授)、金沢大学医薬保健学域(客員教授)、中国瀋陽薬科
大学(客員教授)、日本脂質栄養学会(評議員・理事)、日本機能性食品医用学会
(理事)、マリンバイオテクノロジー学会(理事)、日本臨床栄養協会(理事)、健
康・長寿研究談話会〔旧ホスファチジルセリン研究会〕(会長)、アスタキサンチン
研究会(理事)、日本アントシアニン研究会(会長)、「日本を健康にする!」研究
会(会長)、日本補完代替医療学会(理事)、他
*主な著書:全著書100冊以上
*学術論文:全論文130報以上(共著を含む)
*特許出願:300件以上
5.参加費 会場でお支払いください。
・科学技術者フォーラム(STF)正会員,女性、学生 1,000円
・BCC-NET会員、ティー・エムレポート会員、経営支援NPOクラブ会員、
異普奇会会員、もったいない学会会員、その他友好団体会員 1,500円
・一般 2,000円
6.参加申込:下記の申込書に記入して、セミナー担当の碇 貴臣 宛メール又はF
AXでお申込み下さい。
碇 貴臣 TEL&FAX:052-833-4035
E-mail:ik-3780@trust.ocn.ne.jp
*********セミナー参加申し込み *****************
<科学技術者フォーラム(STF)平成26年2月度セミナー(第140回)参加申込書>
●お名前: (ふりかな: )
●所属(会社,事務所、団体):
●メールアドレス:
●TEL: FAX:
●参加区分:科学技術者フォーラム(STF)正会員、BCC―NET会員、
ティー・エムレポート会員、経営支援NPOクラブ会員、異普奇会会員、もったいな
い学会会員、その他の友好団体
学生、一般(紹介者: )*該当を○で囲んでください
●懇親会:参加 不参加(いずれか残す)
●領収書(講演会)の必要有無: 有 無