H25年8月度セミナー案内「機能水、特に電解水の基礎と応用−科学基盤と社会基盤―」
2013年 06月 27日科学技術者フォーラムH25年8月度セミナー(第134回)のご案内
「機能水、特に電解水の基礎と応用−科学基盤と社会基盤―」
財団法人 機能水研究振興財団 常務理事 堀田 国元 氏
水という言葉には、いろいろな内容が含まれていますが、その分子構造などを含め、未知の領域が数多く残っております。半導体製造用の超純水などは、高純度化や特定物質(気体含む)の含有により、大きな効果が実証されております。また身体に良いと言われている水も多数あり、中には、効果が確定していない水もあります。人為的な処理によって再現性のある有用な機能を獲得した水溶液の中で、処理と機能に関して科学的根拠が明らかにされた水は機能水と呼ばれていますが、今回この分野の第一人者である財団法人機能水研究振興財団常務理事堀田国元氏に、特に電解水を中心に解説いただきます。
皆様方の多数のご参加をご期待いたします。
1.日時:平成25年8月6日(火)14時〜16時40分
講演終了後近くの会場で講師を囲んで懇親会開催(19時頃まで)
2.会場:品川区立総合区民会館「きゅりあん」5F 第4講習室
(JR大井町駅中央改札出て左直進、ヤマダ電気裏側)
地図:http://www.shinagawa-culture.or.jp/curian/
3.講演要旨
何気なく使われている「水」という言葉には少なくとも二つの意味が含まれている。酸化水素(H2O)と水溶液(微量成分を含むH2O)である。いずれにしろ「水」には何らかの機能があるのだが、1990年頃に「機能水」という言葉が使われ始めた。演者は、この言葉に出会ったとき、「機能水」というからには、「非機能水」という対立概念があるはずと思ったが、そんなことはなかった。概念定義をせずに新しい言葉をイメージで創造(想像?)し、使っているうちにいずれ業界で定着するという日本特有の展開をしていた。そこで、機能水と呼ばれているものとそうでないものと比較すると、人為的処理によって得られた機能によって区別できることが見出された。このことから、日本機能水学会の発足(2002年)に際して「機能水とは、人為的な処理によって再現性のある有用な機能を獲得した水溶液の中で、処理と機能に関して科学的根拠が明らかにされたもの(および明らかにされようとしているもの)」と定義された。
世俗的な機能水には各種あるが、上記の条件を満たしているものは電解水など数種に限られている。電解水は、塩化物イオン(Cl−)を含む水溶液を電解にかけることにより生成され、これまでに次亜塩素酸水(酸性電解水)、オゾン水、強アルカリ性電解水、アルカリイオン水などが知られ、それらの機能が明らかにされてきた。すなわち、次亜塩素酸水とオゾン水は酸化作用による殺菌・消臭作用、強アルカリ性電解水は油脂乳化作用など、アルカリイオン水は飲用による胃腸症状改善効果である。これらの機能をもたらす主要因子として、次亜塩素酸水はHClO、オゾン水はO3、強アルカリ性電解水はNaOHと水素ガス、アルカリイオン水はCa++や水素ガスが挙げられている。これらの要因が機能をもたらすメカニズム、ならびに国の認可状況などの社会基盤について紹介したい。
4.講演者略歴
・教育歴・研究歴
1972年 北海道大学大学院農学研究科博士課程修了: 農学博士 混合培養発酵法
1972年 微生物化学研究所: 研究員 放線菌の抗生物質生産と耐性
1983年 米国ロシュ分子生物学研究所: 客員研究員 インターフェロンなどの遺伝子操作
1985年 国立感染症研究所生物活性物質部: 遺伝生化学室長 MRSAなどの抗生物質耐性
2004年〜 財団法人機能水研究振興財団: 常務理事・事務局長 機能水の正しい知識の収得と普及
・受賞歴
昭和49年 日本醗酵工学会 斎藤賞
昭和62年 日本抗生物質学術協議会 住木・梅澤記念賞
平成12年 日本放線菌学会 学会賞
・現在の公的肩書
国立感染症研究所(客員研究員)、日本大学生物資源科学部(非常勤講師)
北里大学大学院感染制御科学府(研究・教育評価委員)、公益社団法人日本化学療法学会(評議員)、
公益財団法人日本感染症医薬品協会(評議員・J. Antibiotics審査員)、日本放線菌学会(名誉会員)、
日本機能水学会(事務局長)、NPO法人バイオメディカルサイエンス研究会(理事)、
一般財団法人学士会(代議員)、アメリカ微生物学会 微生物学アカデミー(フェロー)
5.参加費 会場でお支払いください。
・科学技術者フォーラム(STF)正会員,女性、学生 1,000円
・BCC−NET会員、ティー・エムレポート会員、経営支援NPOクラブ会員、
NPO−BIN会員、異普奇会会員、生体環境保全交流会会員、
その他友好組織会員 1,500円
・一般 2,000 円
*講演中の写真撮影などは、ご遠慮願います。
6.参加申込:下記の申込書に記入して、セミナー担当の児山豊 宛メールまたは
FAXでお申込ください。
TEL,FAX:03−3847−8336 E-mail:y.koyama@4306.bell-net.ne.jp
*******セミナー参加申し込み *****************
<科学技術者フォーラム(STF)平成25年8月度セミナー(第134回)参加申込書>
●お名前: (ふりかな: )
●所属(会社,事務所、団体):
●メールアドレス:
●TEL: FAX:
●参加区分(該当部分に丸印):科学技術者フォーラム(STF)正会員、女性、学生、
BCC―NET会員、NPO−BIN会員、ティー・エムレポート会員、経営支援NPOクラブ会員、異普奇会会員、生体環境保全交流会会員、その他の友好組織会員
一般(紹介者: )
●懇親会:参加 不参加 (いずれか残す)
●領収書(講演会)の必要有無: 有 無 (いずれか残す)