H25年3月度セミナー(第129回)「慣性センサの現状技術・体制、問題点と解決策の提案」
2013年 01月 18日科学技術者フォーラムH25年3月度セミナー(第129回)のご案内
「慣性センサの現状技術・体制、問題点と解決策の提案
−多次元化への対応−」
産業技術総合研究所評価部シニアスタッフ 梅田 章 氏
慣性センサは衝撃、振動、回転運動、方位などを計測するもので、工業、医療、通信、民生、自動車などの広い分野における動的挙動を検知、および解明するために極めて重要なセンサです。ここでは産総研の梅田氏に分かり易く解説してもらい、そのセンサを正しく理解したいと思います。是非多数のご参加をお願い致します。
1.日時:平成25年3月20日(水、祭日)14時〜16時45分
講演終了後近くの会場で講師を囲んで懇親会開催(19時頃まで)
2.会場:品川区立総合区民会館「きゅりあん」5F第3講習室
(JR大井町駅中央改札出て左直進、ヤマダ電気裏側)
地図:http://www.shinagawa-culture.or.jp/curian/
3.講演要旨
「加速度の計測には加速度計を使う」、「計測の正しさは計測標準が保証する」となれば、加速度計測の正しさを保証する加速度の計測標準は話題になって良いだろう。特に、MEMS加速度計が普及し、センサの多軸化が進展して状況は変化している。プリンキピアの初版は1687年に出版された。今さら古典力学かと思われるだろうが、運動計測の計測標準確立はあくまで工学的課題であって、慣性を理解する自然科学とは話は別である。かつては宇宙航空・軍艦というニッチ分野でのみ使われていたジャイロもMEMS技術によって一般産業部品化したため、慣性センサというくくりでの計測標準の重要性はさらに増した。その結果、有耶無耶のままにし、その場しのぎの便法で済ませてきた問題を基本に立ち返って考える必要が出てきた、というのが講演者のもつ問題意識にほかならない。実際、多軸慣性センサの計測標準がないこと、各業界で用語が不統一であること、センサの仕様書は情報不足で理解しにくいこと等、産業部品としての慣性センサの現状には、問題が多い。講演では、基本に戻って考えた理論、実験結果、実験のために新たに製造した装置等について述べる。
「計測標準は国家が供給する」という素朴に一般に受け入れられている考え方について産業論の立場から再考する。その根拠についても解説したい。
以上をまとめると、講演で述べることは、以下の項目となる。
加速度を計測するための根拠となる計測標準の現状技術
現状技術の問題点、その由来
問題点を解決するための新技術(理論、実験結果)
加速度センサから慣性センサへと一般化した場合の理論
不確かさの問題
応用(現状、未来、市場規模)
産業論からみた場合
国際規格の動向
結びと展望
慣性センサは、運動を伴うあらゆる事物(人工物としての機械システム、災害、自然観察、医療)に関係し、非常に多岐にわたります。多くの方に興味を持って頂けると、幸甚です。
4.略歴
昭和46年 東京大学工学部機械工学科卒業
昭和51年 東京大学大学院工学系研究科博士課程修了、工学博士
昭和51年 東京大学工学部専任講師
昭和53年 工業技術院計量研究所入所
昭和59年〜昭和60年 ロンドン大学ユニバーシティカレッジ電気工学科
平成20年 産業技術総合研究所 定年退職
現在 産業技術総合研究所評価部シニアスタッフ
株式会社ベクトルダイナミックス(産総研ベンチャ)取締役
IEC60747-14-4 Semiconductor accelerometers project leader
IEC SC47E JWG7 Convenor
(NPO法人化予定)慣性センサ応用技術研究協会設立代表
5.参加費 会場でお支払いください。
・科学技術者フォーラム(STF)正会員,女性、学生 1,000円
・BCC−NET会員、ティー・エムレポート会員、経営支援NPOクラブ
会員、NPO−BIN会員、異普奇会会員、生体環境保全交流会会員、
その他友好団体会員 1,500円
・一般 2,000 円
*講演中の写真撮影などは、ご遠慮願います。
6.参加申込:下記の申込書に記入して、セミナー担当の木村芳一 宛メールまたは
FAXでお申込ください。
TEL,FAX:045-301-2563 E-mail:yt.kimura@sea.plala.or.jp
*******セミナー参加申し込み *****************
<科学技術者フォーラム(STF)平成25年3月度セミナー(第129回)参加申込書>
●お名前: (ふりかな: )
●所属(会社,事務所、団体):
●メールアドレス:
●TEL: FAX:
●参加区分:科学技術者フォーラム(STF)正会員、女性、学生、
BCC―NET会員NPO−BIN会員、ティー・エムレポート会員、
経営支援NPOクラブ会員、異普奇会会員、生体環境保全交流会会員、
その他の友好団体、一般(紹介者: )
●懇親会:参加 不参加 (いずれか残す)
●領収書(講演会)の必要有無: 有 無 (いずれか残す)