H25年1月度セミナー案内(第127回)「3Rの定着と環境ディバイド」
2012年 12月 06日科学技術者フォーラムH25年1月度セミナー(第127回)のご案内
「3Rの定着と環境ディバイド」
金沢工業大学大学院客員教授 上野 潔 氏
20世紀は「大量生産・大量消費・大量廃棄型社会」と言われ、様々な環境問題が生じました。その反省から21世紀は「循環型社会」へ移行することが求められています。そこで、3R(Reduce、Reuse、Recycle)が推奨され、それに関する法律も作られ、その考え方が定着してきました。その結果、良い効果が生じていますが、その一方で環境負荷低減と費用の問題、発展途上国の環境汚染助長などの大きな課題も発生しています。今回はそうした分野の専門家である上野先生をお迎えし、3Rの実情と今後の対策をお話しいただきます。
1.日時:平成25年1月12日(土)14時〜16時45分
講演終了後近くの会場で講師を囲んで懇親会開催(19時頃まで)
2.会場:品川区立総合区民会館「きゅりあん」5F第3講習室
(JR大井町駅中央改札出て左直進、ヤマダ電気裏側)
地図:http://www.shinagawa-culture.or.jp/curian/
3.講演要旨
多くの環境規制が広まり、世界が変化しています。3Rは日本が世界に提唱した数少ない環境理念です。この10年で3Rの理念が広く定着し、組立て産業では環境適合設計が急速に進展しています。他方で、環境ディバイド(環境格差)も発生し環境分野で多くの非製造ビジネスが誕生しています。リオの地球サミットから20年経過した今、環境の過去を振り返り未来を考えてみては如何でしょうか。
(1)環境規制の原点
環境規制の原点は1992年に開催されたリオデジャネイロの地球サミットです。多くの理
念が提起されEPR(拡大生産者責任)と予防原則の考え方が世界の環境政策を変えました。
(2)静脈産業の動脈化と定着した3R(リデュース、リユース、リサイクル)
リサイクル技術が資源循環の根幹を担うようになりました。静脈産業の動脈化が実現したのです。しかし電気電子機器のリユースには先進国としての責務と課題もあります。
(3)環境適合設計(Df-E:Design for Environment)とリサイクル技術
Df-Eは環境を総合的に考慮した設計です。その中でも易分解性設計(Df-D:Design for
Disassembly)は製品の組立て容易性とは全く異なる新しい概念です。リサイクル技術の未来と、環境に優しいと称する素材を使用した製品への疑問も合わせて紹介します。
(4)拡大する環境ディバイドと非製造ビジネス
環境規制は新たな環境ディバイドと環境分野の非製造ビジネスを生んでいます。これに
うまく対応して利用しないと、世界で生き残ることはできません。
4.略歴
上野 潔(うえの きよし)1944年生まれ。
1970年 : 早稲田大学大学院 理工学研究科 修士課程修了。
同 年 : 三菱電機入社 防衛機器、人工衛星、国際宇宙ステーションの開発に従事。
1993年 : 三菱電機 環境推進本部。
1996~1999年:(財)家電製品協会 に出向。リサイクルシステム開発に従事。
1999~2006年:三菱電機 渉外部 を経て退職。
2006~2009年:国際連合大学 プログラムアドバイザー
産業技術総合研究所 環境部門 外部評価委員
経済産業省産業構造審議会 WG臨時委員
環境省中央環境審議会 小委員会特別委員
2009~2011年:(独)科学技術振興機構 研究開発戦略センター フェロー
現 職
金沢工業大学 大学院 「高信頼ものづくり専攻」 客員教授
東京大学 大学院 マテリアル工学科 非常勤講師
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) 評価委員・採択委員
LCA日本フォーラム 表彰選考ワーキンググループ 選考委員長
3R推進功労者等 表彰審査委員会 審査委員
連絡先 〒194-0044 東京都町田市成瀬5092-3-1-407
E-mail:uamadeus@mb.infoweb.ne.jp
5.参加費 会場でお支払いください。
・科学技術者フォーラム(STF)正会員,女性、学生 1,000円
・BCC−NET会員、ティー・エムレポート会員、経営支援NPOクラブ
会員、NPO−BIN会員、異普奇会会員、生体環境保全交流会会員、
その他友好団体会員 1,500円
・一般 2,000 円
*講演中の写真撮影などは、ご遠慮願います。
6.参加申込:下記の申込書に記入して、セミナー担当の木村芳一 宛メールまたは
FAXでお申込ください。
TEL,FAX:045-301-2563 E-mail:yt.kimura@sea.plala.or.jp
*******セミナー参加申し込み *****************
<科学技術者フォーラム(STF)平成25年1月度セミナー(第127回)参加申込書>
●お名前: (ふりかな: )
●所属(会社,事務所、団体):
●メールアドレス:
●TEL: FAX:
●参加区分:科学技術者フォーラム(STF)正会員、女性、学生、
BCC―NET会員NPO−BIN会員、ティー・エムレポート会員、
経営支援NPOクラブ会員、異普奇会会員、生体環境保全交流会会員、
その他の友好団体、一般(紹介者: )
●懇親会:参加 不参加 (いずれか残す)
●領収書(講演会)の必要有無: 有 無 (いずれか残す)