第113回STFセミナー報告「東北地方太平洋沖地震被災後の状況と INSを中心とした産学官連携の支援について」 2011年11月8ヒ(火)
2018年 06月 19日科学技術者フォーラムH23年11月度セミナー(第113回)報告
1.演題:「東北地方太平洋沖地震被災後の状況と INS(岩手ネットワークシステム)
を中心とした産学官連携の支援について」
2.日時:平成23年11月8日(火)14時〜16時50分
3.会場:品川区立総合区民会館「きゅりあん」5F第3講習室
4.講師紹介: 岩手大学工学部応用化学生命工学科 結晶工学研究室教授 清水 健司 氏
(山梨県北杜市(旧高根町)出身)昭和24年7月16日生
工学博士(東北大学) 平成元年12月13日
昭和47年 3月 岩手大学工学部応用化学科卒業
昭和49年 3月 岩手大学大学院工学研究科応用化学専攻修了
昭和49年 4月 岩手大学工学部応用化学科 助手
昭和55年 4月 岩手大学工学部応用化学科 講師
昭和56年10月 岩手大学工学部資源化学科 講師
昭和59年 5月から60年3月 東北大学工学部化学工学科 内地留学
昭和61年 4月 岩手大学工学部応用化学科 講師
平成 2年 2月 岩手大学工学部応用化学科 助教授
平成10年10月 岩手大学工学部応用分子化学科 教授 現在に至る
平成15年 4月から18年3月 岩手大学地域連携推進センタ-長
平成18年 4月から20年3月 岩手大学評議委員・副工学部長
平成19年11月から20年3月 岩手大学工学部附属
融合化ものづくり研究センタ−長(兼任)
5.講演内容:
講師の清水先生は、晶析技術の開発とそれを利用した機能性結晶の創製、また、それらに関する基礎研究においても第一人者でいらっしゃいますが、同時に産学官連携や地域クラスターにおける草分け的な存在であり、INS(岩手ネットワークシステム)の活動の中核でもあります。
今回はご専門の話ではなく、先生の地元で起きた大災害にについて、科学者の視点からのお話と、復興支援に産学官連携のネットワークがどのように関わったのか、などのお話を中心に講演頂きました。
初めに自己紹介を兼ねて先生の専門分野である結晶工学について、簡単な説明致を
されました。
次に3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震と、その大津波による災害の内容
を、被災後継続的に収集され、ご自身が関心を持たれた地元紙の紙面を時系列に説明して頂きました。
津波被災直後の見物渋滞が、救援活動を遅らせたなど、地元以外では報道されなかった生々しい内容に驚きを隠せませんでした。
その後も被災地とそれを取り巻く社会状況の、最近までの状況を時系列で解説して
頂きました。
最後に被災地の復興に向け、INS を中心とした、全国各地の産学官連携の活動紹介と、全国ネットシステムを通じていただいた各種の災害支援の内容の紹介、地域の大学等を中心とした災害復興の計画(スキーム)などを、ご紹介して頂きました。
報告者 小林健一