H24年5月度セミナー(第119回)「光ファイバセンシングの展開について」
2012年 04月 05日科学技術者フォーラムH24年5月度セミナー(第119回)のご案内
「光ファイバセンシングの展開について」
特定非営利活動法人 光防災センシング振興協会 理事
日鐵住金溶接工業株式会社 機器・オプト事業部
オプト部長 田畑 和文 氏
昨年発生した、東日本大震災により、広範囲で被害を受けました。特に福島第一原発では甚大な被害を受けたばかりでなく、二次災害を引き起こし、今なお終息の見通しがたっておりません。計器の損傷で未だに正確な被害状況がつかめないのが現状です。今回、30年程前から工業的適用を目指して開発され防災分野、プラントエンジニアリング分野への幅広い応用が期待される、光ファイバ自体をセンサとして利用する光ファイバセンシングについて開発と普及に長年ご尽力されている、日鉄住金溶接工業株式会社 田畑部長に、光ファイバセンシングの原理と適用例を中心に現状と対応技術開発取り組みについて講演頂きます。
1.日時:平成24年 5月 9日(水)14時〜16時50分
講演終了後近くの会場で講師を囲んで懇親会開催(19時頃まで)
2.会場:品川区立総合区民会館「きゅりあん」5F第3講習室
(JR大井町駅中央改札出て左直進、ヤマダ電気裏側)
地図:http://www.shinagawa-culture.or.jp/curian/
3.講演要旨
光ファイバ自体をセンサとして利用する光ファイバセンシングは、30年程前から工業的適用を目指して開発されてきている。従来の電気的センシングと比較すると、基本技術として以下の優位性があることを利用するセンシングである。
?線分布もしくは多点を1本の光ファイバと1台の測定器で検出が可能であり、各検出端ごとの通信線が不要で、1本の光ファイバがセンサ及び通信線を兼ねている。?電磁ノイズ対策が不要である。?電気的センシングが適用できない箇所への適用が可能である。?検出端ごとの電源が不要で、測定器用の電源のみで良い。?光ファイバの伝送損失が小さく、長距離測定が可能である。?ガラスである光ファイバは大気中の酸素については耐久性があり、センサの長寿命。?ル−プ化することにより、1箇所の損傷については、逆から測定が可能で測定を継続することができる。
最近、防災監視やより高度なセキュリテイ管理の必要性が社会的に認識され始め、光ファイバセンシングの工業的適用が開始されている。その適用対象は土木、建築物、設備などあらゆる構造物・産業分野であり、今後その適用対象は拡大するものと推察される。特に、以下に示す社会的認識が深まりつつあり、様々な産業分野で光ファイバセンシングが一つの画期的な技術選択肢として検討され始めている。
?新規構造物の導入に当たり、ライフサイクルコストが課題になりつつある。?既存の構造物に対してはセキュリテイ管理上の適切な監視システムが要望されている。?構造物自体が変状を発信するスマ−トストラクチヤ化する挑戦が始まりつつある。?脱CO2、省エネやメンテナンスの観点から、高効率で安全なプラント稼働が強く求められている。?防災上、従来の電気的センシングでは困難であった対象に対して、新たな線分布/線多点センシングの優位性が認識され始めている。
今後、光ファイバセンシングは、防災分野、プラントエンジニアリング分野、メンテナンス分野やセキュリテイ管理分野で工業的適用が拡大するものと予想される。今回は、光ファイバセンシングの原理的説明と適用例を中心に紹介する。
4.略歴・
1972年3月:九州大学冶金系学科卒業
1972年4月:日鐵溶接工業株式会社に入社
1974年4月:溶接材料の品質保証、生産技術を担当
1984年2月:金属管入り光ファイバの開発着手
1986年4月:金属管入り光ファイバセンサの開発着手
1995年4月:電子情報通信学会に入会
2004年4月:オプト部長に就任
2008年4月:光防災センシング振興協会の理事に就任
金属冶金が専門。入社当初は、溶接材料の生産管理、品質保証で国際認証などを担当。
ステンレス細管に入れた光ファイバの開発を機に、現在の光ファイバセンシング技術の開発、普及で活動。多くの実績をあげ、NPO法人光防災センシング振興協会の理事として活躍。
現在に至る。
光防災センシング振興協会 http://www.hikaribosai.com./
日鐵住金溶接工業株式会社 http://www.nswelding.co.jp/
5.参加費 会場でお支払いください。
・科学技術者フォーラム(STF)正会員,女性、学生 1,000円
・BCC-NET会員、ティー・エムレポート会員、経営支援NPOクラブ会員、
異普奇会会員、もったいない学会会員、その他友好団体会員 1,500円
・一般 2,000 円
*講演中の写真撮影などは、ご遠慮願います。
6.参加申込:下記の申込み書に記入して、セミナー担当の木村 茂雄 宛メール又はFAX
でお申込み下さい。
木村 茂雄 TEL&FAX: 047-485-2465
E-mail:s_kimura_tqgj@yahoo.co.jp
*********セミナー参加申し込み *****************
<科学技術者フォーラム(STF)平成24年5月度セミナー(第119回)参加申込書>
●お名前: (ふりかな: )
●所属(会社,事務所、団体):
●メールアドレス:
●TEL: FAX:
●参加区分:科学技術者フォーラム(STF)正会員、BCC―NET会員、ティー・エムレポート会員、経営支援NPOクラブ会員、異普奇会会員、もったいない学会会員、その他の友好団体
学生、一般(紹介者: )*該当を○で囲んでください
●懇親会:参加 不参加(いずれか残す)
●領収書(講演会)の必要有無: 有 無