H24年4月度セミナー(第118回)「農業分野における地球温暖化緩和策の取り組み」
2012年 03月 16日科学技術者フォーラムH24年4月度セミナー(第118回)のご案内
「農業分野における地球温暖化緩和策の取り組み」
農研機構 農村工学研究所 水田汎用化システム研究チーム
併任 地球温暖化対策研究チーム 主任研究員 北川 巌 氏
地球温暖化は、水資源や生態系、健康のほか、農林水産業・食料問題にも深刻な影響を及ぼすと予測されており、世界的な対応策が実行されています。今回、この分野で国際的にも活躍中の農研機構北川主任研究員を招き農業分野における現状と対応技術開発取り組みについて講演頂きます。
また、NPO法人科学技術者フォーラムのバイオエネルギー部会(松尾部会長)が先生と取り組んでいる柳の木をバイオマスエネルギーに活用する「柳プロジェクト」の状況についてもお話頂きます。皆様方のご参加をお待ちしております。
1.日時:平成24年4月21日(土)14時〜16時50分
講演終了後近くの会場で講師を囲んで懇親会開催(19時頃まで)
2.会場:品川区立総合区民会館「きゅりあん」5F第4講習室
(JR大井町駅中央改札出て左直進、ヤマダ電気裏側)
地図:http://www.shinagawa-culture.or.jp/curian/
3.講演要旨
気候変動に関する政府間パネルは、2007 年に公表されたその第4
次評価報告書で「現在の温暖化はすでに起こっており、その原因は人間活動による温室効果ガスの増加である」とほぼ断定した。地球温暖化は、水資源や生態系、健康のほか、農林水産業・食料問題にも深刻な影響を及ぼすと予測されている。このため、地球温暖化問題は人類の総力を挙げて取り組むことが必要な今世紀の最も重要な課題のひとつであり、農業分野においても地球温暖化防止策へ着実に取り組むことが求められている。こうした中で、国連気候変動サミットにおいて、我が国の温室効果ガス排出量を2020
年までに1990 年比25%削減という目標が表明されたところであり、その実現を図るためには、農業分野における温暖化緩和技術の開発をより一層積極的に推進していく必要がある。
農業分野における温暖化緩和策研究においては、これまで農耕地における炭素循環評価とモデル構築、既存技術・新技術の活用による温室効果ガス排出削減・吸収源機能確保技術の開発とその効果の検証等が推進され、研究成果の生産現場への普及や国際交渉に際しての科学的知見の提供などが求められている。
農業・生態系における温室効果ガス排出・吸収は、関連要因が多様であることから、地域や国の各レベルでの排出量や緩和ポテンシャルの広域評価の研究が進められている。また、有機物の施用にともなう土壌炭素貯留量と環境負荷などの温室効果ガス排出削減技術と環境負荷を考慮した環境総合評価について研究している。さらに、肥料施用によるGHG排出、バイオ炭、農地基盤整備、家畜飼養管理、家畜ふん尿管理等の緩和技術の検討が進められている。
本報告では、これら農業分野における地球温暖化緩和技術の開発等の取り組み状況について紹介する。
また、その活動の一環として、科学技術者フォーラムが参画している柳の木をバイオマスエネルギーに活用する「柳プロジェクト」についての取り組み状況についても説明する。
4.略歴・
1969年 北海道上川町に生まれ。
1994年 北海道大学農学部卒業
同年 北海道立中央農業試験場農業土木部
圃場の総合的な排水改良技術などの圃場整備に関する研究開発に従事。
2008年 農研機構 農村工学研究所 水田汎用化システム研究チーム
併任 地球温暖化対策研究チーム
主任研究員
博士(農学)
農村工学の研究で活動。土壌物理や土壌肥料が専門。現在、地球温暖化対策となる農村地域で発生する資源を活用した炭素貯留技術や低コスト基盤整備技術などの研究を行なっている。
地球温暖化対策に関連して、農林水産省の農地整備による炭素貯留技術に関する各種委員会に委員として参加している。また、農林水産省の気候変動対策プロジェクト研究の「農地整備による炭素貯留技術」に関するチームリーダーとして研究を推進している。
農業基盤整備技術に関する研究成果で農業農村工学会学会賞などを受賞している。著書に「土壌を愛し,土壌を守る(共著)」がある。
現在に至る。
5.参加費 会場でお支払いください。
・科学技術者フォーラム(STF)正会員,女性、学生 1,000円
・BCC-NET会員、ティー・エムレポート会員、経営支援NPOクラブ会員、
異普奇会会員、もったいない学会会員、その他友好団体会員 1,500円
・一般 2,000 円
*講演中の写真撮影などは、ご遠慮願います。
6.参加申込:下記の申込み書に記入して、セミナー担当の児山豊宛メール又はFAX
でお申込み下さい。
児山 豊 TEL&FAX: 03-3847-8336
E-mail:y.koyama@4306.bell-net.ne.jp
*********セミナー参加申し込み *****************
<科学技術者フォーラム(STF)平成24年4月度セミナー(第118回)参加申込書>
●お名前: (ふりかな: )
●所属(会社,事務所、団体):
●メールアドレス:
●TEL: FAX:
●参加区分:科学技術者フォーラム(STF)正会員、BCC―NET会員、ティー・エムレポート会員、経営支援NPOクラブ会員、異普奇会会員、もったいない学会会員、その他の友好団体
学生、一般(紹介者: )*該当を○で囲んでください
●懇親会:参加 不参加(いずれか残す)
●領収書(講演会)の必要有無: 有 無