ANA 機体メンテナンスセンター(整備工場) 平成23年7月5日(火)
2012年 03月 14日NPO法人 科学技術者フォーラム 2011年7月度見学会報告(その1)
日 時:2011年7月5日(火) 13:00〜14:40
見学先: ANA 機体メンテナンスセンター(整備工場)(東京都大田区羽田空港3-5-4)
見学者数:56名
1.事業紹介 (講堂においてスライドおよびビデオでの紹介)
(1)機体工場紹介パンフレット 「Welcome to ANA」をいただいた。
(2)ANAの使用航空機:
ボーイング B747-400、B767、B777、エアバスA320、ボンバルディアDHC8-Q400
(B747は順次使用終了。新規にB787の採用が決まっている。)
(3)整備の分類:
1.ドック整備(格納庫内) 2.ライン整備(駐機スポット) 3.装備品整備 4.エンジン整備
(4)航空機使用燃料:
灯油=ケロシン(マイナス50℃でも使用可能なもの)
B747ジャンボの搭載可能量 210,000L (ドラム缶1,077本分)
(5)いろいろな機体塗装デザインの紹介(スライド): おもしろい事例=ポケモン、ガンダム、パンダ等。
(6)米ボーイング社のANA機製造工程を早送りビデオで紹介
(7)整備の紹介ビデオ
(7-1)エンジン交換 (1台を1晩で作業完了)
(7-2)ライン整備 (毎回出発迄に駐機スポットでのチェック)
※整備士は英語力が必要。全てのマニュアル、チェックシートは英文。
2.整備場見学 (三組に分かれて見学、約40分)
(1)整備建屋は非常に大きなもので1棟に旅客機7機まで搬入可能。
(2)当日はA320含め2機が入っていたが建物の奥行きが100m程ありA320機が小さく見えた。
(3)天井から大きな構造物(梯子)が機体いっぱいに吊るされており機体上部の整備はそこから行われる。
(4)整備場で機体を支える大小油圧ジャッキが置いて有ったが小2台、大1台で1機を支えるそうだ。
(5)プラット&ホィットニーのエンジンが1機台車に載って置いてあったが意外と大きなものだった。
(6)ちょうど当日は数日前に報道陣に紹介された新型機B787が外に駐機されていて見ることが出来た。
この機種は日本製部品が35%使用されているもので燃費が大幅に改善されている中型機。
(7)場内にて全員の集合写真を撮った。
[所見] この見学会は、普段入れない飛行機の整備場と言うことで参加希望者が定員を超える人気であった。
偶然にも話題となっていた新型機B787を間近に見られたのも幸運だった。
欲を言えば機体を実際に整備している様子が見られたら良かったと思う。
写真撮影をどこでも許されたのは皆喜んでいたようだ。
以上
NPO法人 科学技術者フォーラム(STF)
記録: 大田黒 鐵彦
監修:古西義正