H24年1月度セミナー(115回)「機械の振動・騒音防止技術と最近の動向」
2012年 01月 05日科学技術者フォーラムH24年1月度セミナー(第115回)のご案内
「機械の振動・騒音防止技術と最近の動向」
技術士 佐瀬 敏次 氏
ポンプ・圧縮機などの回転機械で、始動直後、あるいはある時間経過した後に振動、騒音トラブルが発生することが時々あり、今でもその対策に苦慮することがあります。また最近では、風力発電装置で低周波振動が人間に悪影響を与えることが話題になっており、それを低減することが強く求められています。振動、騒音問題は正しく理解されれば、その発生を妨げることは可能です。今回その分野に多くの経験をお持ちの佐瀬技術士をお招きし、詳しく解説していただきます。
皆様のご参加をお待ちしております。
1.日時:
平成24年1月10日(火)14時〜16時50分
講演終了後近くの会場で懇親会開催(19時頃まで)
2.会場:
品川区立総合区民会館「きゅりあん」5F第4講習室
(JR大井町駅中央改札出て左直進、ヤマダ電気裏側)
地図:
style=color:#0000FF; target=_blank>http://www.shinagawa-culture.or.jp/curian/
3.講演内容
機械の振動・騒音の低減対策については、特に比較的騒音が大きい流体機械である送風機、圧縮機、バルブ、ポンプ等、および内燃機関であるジェットエンジン等を対象に古くから取り組まれ、低騒音化の研究や開発が行われてきた。
最近では、流体機械をはじめ、自動車、列車、車両に関して、高速化や軽量化と機械の低騒音化の二律背反する要求が一層高まってきている。また、家庭やオフィスにおいても空調機、換気扇、OA機器の冷却換気ファン、回転機械が含まれている家電製品でも同様に静粛化が求められ、付加価値を高める上での重要な課題となっている。
これまで実際の振動・騒音に対しては、経験則やその機械の特性に対応した個別の対策で低減化が行われてきており、多くの場合、クレーム対応で早急な低減対策を実施することが要求され、その対策が本質的に最適なものか十分に分かっていないことが多かった。
機械の振動・騒音解析技術は、コンピュータの計算能力の向上による高速化によって、ここ20年程度で飛躍的に進歩してきている。一方、機械の振動・騒音の発生は流体の圧力変動、流速変動、共振、共鳴等によるものであり、その対策は急激な変動を緩和したり、発生エネルギーを低下したりすることである。その考えは昔から変わるものではないが、数値解析技術の発展によって振動・騒音の発生メカニズムの理解が可能となり、音源の特定や発生音の予測に有効であり、低減対策のための本質的指針を得る強力なツールが開発されてきている。
精度のよい数値解析に重要なことは、計算対象を適正にモデル化し、寸法、材料物性値、境界条件等を適切に与えることであり、さらに解析に基づいて流体的考察や構造的考察を行うことにより有効な対策が見出される。
本講演は、流体機械の振動・騒音問題、対策事例と最近の数値解析の動向、振動固体音を含む空力騒音についての発生解析と対策事例を紹介する。
4.講師紹介
1973年
武蔵工業大学機械工学部機械工学科卒
1973年
荏原製作所 装置設計部:舶用荷役装置の油圧システム、水ポンプ装置のシステムの設計
1978年
荏原製作所 中央研究所 防音技術センター:流体機械の騒音発生機構の研究
1981年
荏原製作所 防音技術センター:プラントの騒音、振動の防止計画、設計
1993年
荏原製作所 流体技術・音環境開発部:シミュレーション解析(流れ・水理・ウォータハンマー・音響関連)、防音関連の計画、設計支援、クレーム・トラブル解決
2005年
(株)ダムドレ:
・ダム貯水池の堆積土砂を水位差を利用して浚渫・搬送する技術サイフォン砂工法の開発
・国際協力機構(JICA)によるインドネシア国ウォノギリダム貯水池堆積土砂に対してサイフォン排砂工法の実証試験
2008年 技術士事務所 T&T company開設:フレシキブルジョイントメーカにて圧力脈動低減装置の開発、消音装置製作メーカにて技術指導
5.参加費
会場でお支払いください。
・科学技術者フォーラム(STF)正会員 1,000 円
・BCC-NET会員、経営支援NPOクラブ、異普奇会会員、ティーエム・レポート会員もったいない学会会員、その他の友好会員 1,500 円
・学生、女性 1,000円
・一般 2,000 円
*講演中の写真撮影などは、ご遠慮願います。
6.参加申込:
下記の申込書に記入してセミナー担当の木村芳一宛メール又はFAXでお申込ください。
木村芳一 TEL&FAX: 045-301-2563
E-mail:yt.kimura@sea.plala.or.jp
■セミナー参加申し込み
<科学技術者フォーラム平成24年1月度セミナー(第115回)参加申込書>
●お名前: (ふりかな: )
●所属(会社,事務所、団体):
●メールアドレス:
●TEL: FAX:
●参加区分:科学技術者フォーラム(STF)正会員、BCC会員、ティーエム・レポート会員、経営支援NPOクラブ会員、異普奇会会員、もったいない学会会員、その他の友好会員、学生、一般(紹介者: )*該当を○で囲んでください
●懇親会:参加 不参加 (いずれか残す)
●領収書(講演会)の必要有無: 有 無