2023年2月度セミナー#239「ゲノム編集技術の民主化により人々の暮らしを豊かに」
2022年 12月 21日科学技術者フォーラム(STF) 2023年2月度セミナー(第239回)のご案内
https://stf.or.jp/top/images/file/m530.pdf
ゲノム編集技術の民主化により人々の暮らしを豊かに
株式会社セツロテック 代表取締役
農学博士 竹澤 愼一郎 氏
遺伝子(DNA)内の塩基配列の特定部分を狙って入れ替えることができる「ゲノム編集」技術による品種改良された機能性アミノ酸(GABA)高含有トマトなどへの関心が高まり、ゲノム編集は医療など付加価値の高い新しい事業への展開可能な基盤技術として大いに期待されています。
2月度STFセミナーは、そのゲノム編集技術に特化した徳島大学発バイオベンチャーの株式会社セツロテックの竹澤代表取締役からゲノム編集に関するお話を伺います。
1.日時 :2023年2月25日(土)14:00~16:45(開場13:00)
2.会場:品川区立総合区民会館(きゅりあん)4F第1特別講習室
JR京浜東北線「大井町駅」東口前。JR中央改札を出た後、海側へ左折・直進。
ヤマダ電機2F「生活館」内を通り抜け、奥の事務所左側のEV上る。
☆ WEB(ZOOMオンライン)参加も可能です。
3.講演概要
ゲノム編集技術はヒトを含む動物、植物、微生物に於いて自在に遺伝子を書き換えることができる技術であり、2020年のノーベル化学賞ではゲノム編集技術を発明した米国の研究者らが受賞した。彼女らは、2012年にゲノム編集技術を発明し、瞬く間に分子生物学者の基礎技術となり、わずか8年でノーベル賞受賞に至った。
人類の歴史に残る技術ではあるが、私たちが創業した2017年当時も、今現在もまだこの技術を研究現場以外の場所で利活用する機会は少ない。徳島大学の竹本、沢津橋らも、ゲノム編集技術が普及するタイミングでいち早くこの技術を活用し、彼らの研究活動に取り入れたが、その過程で新たなゲノム編集法を発明するに至り、2016年には事業化を志していた。同じタイミングで、技術を活用した事業立上げに投資したいと考えていた竹澤と出会い、セツロテックが誕生した。
セツロテックでは、「生物の可能性を追求し、気候変動と海と陸の豊かさを守ります。」というビジョンのもと、研究者の研究をゲノム編集マウスやゲノム編集細胞で支援する研究支援事業、及び農業畜産分野での新品種開発を受託するPAGEs(Platform Application using Genome Editing by Setsurotech)事業により、ゲノム編集技術による市場開拓を目指している。
本講演では、ゲノム編集技術の概要、セツロテックを起業した背景、取り組んでいるPAGEs事業によるゲノム編集技術の民主化*を目指した活動を紹介する。当社が、そしてゲノム編集技術が、10年後に何を目指しているか、少しでもお伝えできれば幸いである。
*民主化:誰もが参加できるようにすること。研究者のためのツールから庶民のツールにしていくこと。
4.講師略歴
千葉県銚子市生まれ、東京都江東区育ち。
2003年、東京大学農学生命科学研究科博士課程修了(博士(農学))。JST研究員を経て、2005年、㈱インスパイア(経営コンサルティング・投資会社)入社。2006年、友人らと㈱バイオインパクトを創業。2007年、GH㈱を創業。2017年㈱セツロテックを友人らと創業。同年5月より代表取締役社長。
【主な出版物】らせんを操るゲノム編集(GHパブリッシング:編集)。
【主な受賞歴】
・rebootX2017(一般社団法人MAKOTO)最優秀賞、
・未来共創イノベーションネットワークビジネスアイデアコンテスト2017(株式会社三菱総合研究所)三菱総研賞、
・徳島ニュービジネス支援賞2017(一般社団法人徳島ニュービジネス協議会)大賞受賞、
・第2回徳島創生アワード(徳島県)大賞、
・第13回ニッポン新事業創出大賞<アントレプレナー部門>(公益社団法人日本ニュービジネス協議会連合会)優秀賞
5.参加費:事前にPeatix(WEBチケット)*でお支払いください。
・科学技術者フォーラム(STF)会員、学生: 1,000円
・友好団体会員/メンバー、 当セミナー元講師: 1,500円
経営支援NPOクラブ、次世代農業フォーラム、シニアエキスパートフォーラム、
テクノメイトコープ、 BCC-NET、表界研 など
・当セミナー元講師: 1,500円
・一 般: 2,000円
*【Peatixの利用法】https://stf.or.jp/top/images/file/m517.pdf
上記URLを参照し、アカウントの取得(登録)手続きをした上でお申込み下さい。
なお、Peatixが利用できない(or操作不明な)方は担当までご相談下さい。
6.参加申込の方法
・期日までに下記URLからお申込み下さい。会場もしくはWEB参加の後日変更は可能です。
https://peatix.com/event/3451261/
・事前申込のない方の当日の会場(飛び込み)参加はできません。
・申込受付はクレジットカード払いの場合、2月22日(水)23時、ゆうちょ銀行やコンビニなどのATM払いの場合、21日(火)で締め切ります。
・ Peatix入金が確認された方へは順次受付メールをお送りします。またZOOM ミーティング名やURL、手元資料等の案内は開催前日(金)までにSTF事務局から配信されます。
※ 講演中の画面撮影や録音などは、ご遠慮願います。
**************
NPO法人 科学技術者フォーラム(STF)
2月度セミナー担当 太田 哲夫
E-mail: futotetsu@gmail.com
Mobile: 080-5883-3000
URL: https://stf.or.jp/
**************