科学技術者フォーラム(STF)は、多様な分野の企業OB、現役の技術者や研究者が組織の枠を超えて集い、生涯現役を目指し科学技術を通して社会に貢献する団体です。


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2017-07-08  【セミナー報告】
科学技術者フォーラムH29年6月度セミナー報告:「再生可能エネルギーの現場・最前線」
2017-06-20  【セミナー報告】
科学技術者フォーラムH29年5月度セミナー報告「江戸の街づくりーエコで清潔な大都市江戸」
2017-04-26  【セミナー報告】
科学技術者フォーラムH29年2月度セミナー報告「中国ビジネスのすすめ」
2017-04-20  【セミナー報告】
科学技術者フォーラムセミナー報告:「生物から学ぶ可逆的な接着技術」−歩くために必要な摩擦や接着−
2017-03-04  【セミナー報告】
科学技術者フォーラムH29年3月度セミナー報告「発達障害の原因と発症メカニズム−「シナプス症」の多様な症状と農薬などエピジェネティックな環境要因」
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登録日:2017-06-20 
科学技術者フォーラムH29年5月度セミナー報告「江戸の街づくりーエコで清潔な大都市江戸」
H29年5月度(第179回) セミナー報告

1.日時 :2017年5月20日(土) 14:00〜16:50
2.場所 :品川区立総合区民会館「きゅりあん」 5F 第4講習室 
3.参加者:40名
4.題目 :「江戸の街づくりーエコで清潔な大都市江戸」
5.講演者:時代小説作家 大久保 智弘 氏

<講演要旨>
1)江戸の街の基礎
・江戸は都市をつくるのに決して良い場所ではなかったが、徳川家康はスケールの大きな構想をもっ
て、軍事都市としての街づくりを行った。
・中世の江戸の地図(配布された資料)によると、江戸には湿地帯と丘があった。現在の地名が中世
 の場所の形状に由来しているものがある(日比谷、渋谷、溜池等)。
・利根川は東京湾に流れていたが、銚子の方に流れをかえた。江戸城の周りには隅田川の流れを利用して堀をつくり、運河を張り巡らした。また湿地帯の水を抜き、飲み水は井戸の水では足らないため(良質な水が得られないため)、水路を作って水源より引いた。
・当初、軍事都市の性格上、隅田川等には橋が架けられていなかったが、明暦の大火で橋が無いために多くの人が死んだことにより、また、軍事に特化する必要がなくなったため、橋がかけられた。
2)上下水道
・上水(衛生的な水の確保が肝要)
江戸は埋立地であり、井戸の水質が悪いため、飲み水としては神田明神の湧水を引いた。その後、人口が増えるにつれ、神田上水、玉川上水を江戸に引いて、水を確保した。これらの上水は明治時代以降も活用された。
・下水処理(屎尿は金肥)
屎尿は下水と分離され、張り巡らされた水路を使って近郊の農家に運ばれ、野菜等の肥料とされた。
下水は水路に流されたが、上水とは混ざらないように分離されていた。
・世界の大都市
当時、江戸の人口は100 万人と見積もられ、30万人言われるロンドン、40万人と言われるパリより多かった。これは優良な水の確保のたまものである。
・環境都市・江戸
資源が乏しい理由から屎尿は肥料化し、それによって栽培された野菜等を消費する、循環型社会を構築し、さらに飲める状態の上水を確保していたことが清潔な街を形成するのに重要な要素であった。
3)物流
舟運の為に運河を江戸の街に張り巡らし、スムーズな物流システムを構築していた。例えば『江戸名所図絵』では日本橋に多くの船が着き、荷を上げている絵が描かれている。この物流システムのおかげで、江戸は当時世界最大の人口を持つ大都市となることができた。
4)軍事都市・江戸
先生が持参された昔の絵地図で江戸の屋敷の配置を見ると、外様大名はたとえ大大名であっても、江戸城から遠い場所に、譜代大名、旗本は江戸城の近くに配置されており、軍事都市としての様相を呈していた。
なお、明治時代には大名屋敷を容易に接収することで広大な土地が明治政府の管理下になり、政府の官庁の建物、政府要人の屋敷とすることができた。

<質疑>
1)湿地帯を選んだ理由:
秀吉から家康は小田原城を本拠として勧められたようだが、江戸を選んだ。その理由は水運を考えていたため。
2)江戸の都市つくり:
方位学を基に作られている。また、富士山が見える様な街づくりになっている。
3)人口:
ロンドン、パリが20〜30万人の人口の時、江戸は正確には分からないが、50〜100万人の人口になっ
ていた。それは、日清・日露戦争前後まで使用可能であった上水・下水等のインフラの整備がなされ
ていたために可能であった。
4)循環型社会:
長屋の住人は家賃を払っていなかった。理由としては、長屋の住人の糞尿が金肥として近郊の農家(契約していたようだとのこと)が買い取ったためである(近郊の農家は舟で野菜を江戸に運び、帰り船
で金肥を持って帰った)。また、糞尿が効率的に処理されることで、町自体が清潔になり、伝染病の危
険性が非常に小さかった(ロンドンや、パリでは糞尿は窓から道に捨てられていた。そのために、ハ
イヒールやシルクハットを使用するようになったとのこと)。
なお、大家が長屋の住人から家賃を取っていなかったのは、長屋に人が住むことで、母屋の盗み等の防備になっていたためでもある。
5)上総、下総:
都から関東に来るためには船を使用したため、現在では京都から遠い上総が『上』と、なっている。
6)両国橋:
武蔵と下総に架かる橋のため、両国橋との名称になった。
7)都市の美観:
強力な政府が強制的に行わないと、綺麗な街並みにはならない。例えばパリの美観が素晴らしいのは
ナポレオン三世が強引に街づくりをしたため。江戸は自然発生的に郊外に広がって行ったために、美
観の点からはパリには劣っている。これは逆に日本が誇るべきところである。
8)千石船:
千石船以上のものは必要なかったため、これ以上のものは建造しなかった。ただし、幕府は外洋に行
ける船を持っていた。





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